秋田県仙北市田沢湖

田んぼが広がる生保内地域に、曲家形式で大規模上層農家建築の住宅がある。

草彅家住宅
国指定重要文化財

住宅は江戸時代後期、天保年間の建設とされている。

秋田杉の板を敷きつめた二十八畳の「ダイドコロ」と呼ばれる部屋がある。当主は今もこの部屋で来客を迎え入れている。

丁寧に仕上げられた住宅は太い秋田杉の小屋組みで強固に造られている。

天井を張らずに梁を二重にする重厚な造りだ。

軒先に向かって弧を描いている。

住宅は幕末上層農家の特徴を色濃く残す。