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山林から工場までご紹介!森林の仕事体験ツアーを開催!

 毎年、当社では大学や高等学校等の教育機関から依頼を受け、工場見学をはじめとして職場体験やインターンシップ、森林での作業体験など様々な取組みを行なっています。今回は、来年に就職を考えている高校3年生を対象に森林の仕事を体験できるツアーを開催しました。平成30年8月17日(金)、秋田県内の高校生6名が参加し、当社の渡辺専務取締役による案内で秋田県南秋田郡五城目町の山林へ出発しました。



出発前に挨拶を交わす渡辺専務取締役と生徒たち

 

 このツアーでは森林管理の現場や高性能林業機械を実際に見ることができるため、森林の仕事への理解が深まり、現地で実践的な知識を学ぶことができます。生徒たちが森林の仕事を安全に見て回れるよう、渡辺専務取締役と森林事業部 長谷川課長が見学にあたっての注意点や注目するポイントについて説明しました。





渡辺専務取締役と長谷川課長の説明を聞く生徒たち

 

 現地では森林事業部の社員による伐倒作業のほか、フォワーダやグラップルなど高性能林業機械が稼働し、効率よく木を運び出しています。高性能林業機械それぞれの役割や伐倒作業の手順について当社社員から解説を受け、生徒たちは真剣な表情で聞きながら森林の仕事を学びました。


伐倒した原木を
次々に積み上げるグラップル


伐採から枝払い、玉切りまで
一台でこなすハーベスタ

 


森林の仕事現場を見ながら解説


真剣な表情の生徒たち

 

 高性能林業機械に続いて、生徒たちは森林事業部社員による伐倒作業を見学しました。伐倒作業は安全に配慮して社員2名体制で行い、チェーンソーで受け口、追い口という切れ込みを入れ、木を狙った方向へ倒す用意をします。その追い口へクサビを打ち込むと、木がめきめきと音を響かせながら傾き、地面を大きく震わせて倒れました。生徒たちは、目の前で数十メートルもある木が倒れる光景に驚き、興奮した様子で笑顔を見せていました。





当社社員が数十メートルの杉を手際よく伐倒

 



間近で伐倒作業を見学して、笑顔を見せる生徒たち

 

 生徒たちは伐倒の興奮が冷めやらぬまま、山林からほど近い農家レストラン「清流の森」で昼食をとりました。渡辺専務取締役が先ほど体験した森林の仕事について感想を聞いたところ、生徒たちは「すごかったです」「驚きました」などの言葉に続いて、思ったこと、学んだもの、気づいた点などを語りました。

 

高性能林業機械の操作はとても難しそうで、巧みに操る社員の皆さんをすごいと思いました。特に、伐採、枝払い、玉切りと色々な作業を一台でこなすハーベスタは、とても便利そうでしたが操作する人の技術も相当必要なのだろうと感じました。私も同じように扱えるようになるだろうかと思いながら見させていただきました。

 

大きな杉の木の伐倒を間近で見させてもらえたことが、感動するほど衝撃的でした。あんなに大きな木を人の力で倒せることにも驚きましたが、社員の皆さんが慣れた様子で素早く倒していてかっこよかったです。私も社員の皆さんを見習って、手際よく伐倒できるようになりたいと思いました。

 

五城目の山林のずっと奥、山の高いところまで行けたので、こんな自然豊かなところでお仕事されているのか!と羨ましく思いました。7月に秋田市のビューホテルで行われた会社説明会でもお話を聞いていたので、色々なことに気付きながら見られたのが楽しく、興味を持って来てよかったです。私もここで働いてみたいと思いました。

 

高校の野球部でお世話になった1つ年上の先輩が森林事業部で働いていますので、どんなお仕事か気になっていました。先輩が働く様子を見て、同じところで働いてみたいという気持ちが強まりました。また、秋田市のビューホテルで行われた会社説明会でも個別に会社のことを教えていただいていたので、森林を活かすことの大切さを意識しながら見学できました。

 

森林事業部の皆さんが高性能林業機械を操り、迅速にたくさんの丸太を積み上げていく様子は、本当にすごいと思いました。間近で高性能林業機械を見させてもらったり、杉の木の伐倒も間近で見せていただけるなど、今までにない経験ばかりでとても楽しく学ばさせていただきました。

 

私が通う高校がある五城目町の山林で秋田プライウッドさんが作業をされているとは知らず、ここに来る前よりも身近に感じられました。森林事業部の方が倒した長い木を軽々と積み上げていくグラップルは、近くで見るとダイナミックで、私もグラップルを乗りこなせるようになりたいと思いました。

 

 当社の向浜第一工場ホールでは合板の製造についてお話し、生徒たちは伐倒した木がどのように活用されるかを学び、木を使い、森林の循環を促すことで秋田や日本の森林再生につながることについて理解を深めました。また、当社が日本一の合板生産量を誇り、1日に生産できる合板を積み重ねると秋田市のセリオン約7倍の高さ(=約1km)に相当すると説明したところ、生徒たちは驚きの声を上げました。



 

 生徒たちは向浜第一・第二工場を見学し、森林で見た原木が次々と加工され合板になっていく様子に目を丸くしていました。丸太を薄くむき、木目を交差させて合板を作ることや、工場の機械ひとつひとつの役割などを解説しながら進み、木がどのように合板へ変わっていくかを学びました。







 

 当社は秋田で働きたいという若者の気持ちを尊重し、インターンシップや工場見学などを積極的に実施しております。中でも、森林の仕事体験ツアーは、森林に育つ一本の木から合板ができるまでの一連の流れを知ることができるため、苗木の育成、植林による原木の生産から国産材合板の製造まで一貫して行う当社の取り組みを総合的に学ぶことができる内容になっています。

 当社に興味を持った生徒たちが、森林から工場まで多岐にわたる仕事の中で自分はどの仕事をしてみたいかを知るのにも良い機会となりました。当社では今後も秋田の若者に広く門戸を開き、地域雇用の創出、地域経済の活性化へ貢献するとともに、地域の森林保全をはじめ日本の森林再生を推進してまいります。

■関連リンク
  ・森林環境事業
  ・2015.8.29 第2回 森林の仕事体験ツアーを開催しました!
  ・2014.8.25 森林の仕事体験ツアーを開催しました!!

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