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秋田林業大学校の研修生が当社の森林管理を体験!

 秋田県は全国一のスギ人工林面積を誇り、県土の72%を森林が占めるなど全国でも有数の林業に密着した県です。しかし、人工林の多くは充分に育った木が使われないまま育ち続けているのが現状で、森林資源の活用と林業従事者の減少、将来の林業を担う若い人材の不足が大きな課題となっています。秋田県では「若い林業技術者」の養成と森林資源の活用を目指して2015年に秋田林業大学校を開校し、即戦力として活躍できる人材の育成に取り組んでいます。

当社が所有する森林
秋田杉の森が広がる「社有林 アキプラの森鳥海」

 当社では木を利用するだけでなく苗木の育成から木を植え育て、国産材合板として使うことで森林の循環を促して国内の森林保全、地球環境の保護に貢献したいと考えています。当社の森林事業部では原木の素材生産をはじめ森林の計画的な管理を実践することで持続的な森林経営を実現しました。その技術と冬期現場を体験するため、秋田林業大学校の研修生2名が当社を訪れ、2019年1月22日から約2週間にわたってインターンシップ研修に取り組んでいます。

 インターンシップ研修は学生が仕事の実態について学ぶことで企業と学生間におけるイメージのギャップや雇用のミスマッチを防ぎ、将来の職業選択に活かすことができる制度です。当社では仕事を体験するだけでなく、会社全体としてどのような取り組みを行なっているか、その取り組みが日本や地球全体へどのように有益かなど仕事の意義を広い視野で考えられるようプログラムを組んでおります。





座学と工場見学で当社の取り組みを学び
仕事の意義を学んだ上で森林作業へ

 

 研修の前日には、当社の事業がなぜ地球環境に貢献するのか、伐採した原木がどのように合板へ加工されるているかなどを学んでもらうため工場見学を実施しました。研修生たちは1日に作られる合板の量や、国産材合板の製造が日本の森林の保護へつながることに驚いた表情を見せ、木を使うことの意味について改めて考えを巡らせていました。





木がどのように合板へと加工されていくか
興味深そうに学ぶ研修生たち

 

 今回のインターンシップ研修で、研修生たちは当社の森林事業部が作業している現場へ入り、杉の伐倒や玉切り、搬出作業などを体験しています。研修生たちはチェーンソーの使い方を確認しながら、木を倒す方向へ切り込みを入れる「受け口」、木を倒す方向の反対側へ切れ目を入れる「追い口」の作り方や上手に倒すコツなど伐倒作業の手順を学んでいきます。この日は森林事業部 長谷川課長と秋田林業大学校を卒業した下田の2名が指導にあたりました。

当社社員の指導のもと、伐倒作業を体験!
下田さん(森林事業部)、畠山さん、齋藤さん、長谷川課長(左から)

 



秋田林業大学校1年生の2人が伐倒作業に挑戦!

 


木を倒す方向を定める「受け口」


「追い口」へクサビを打ち、伐倒!

 

およそ400kgもある木が大きな音を立て
狙い通りの方向へ倒れます

 また、伐倒は複数人のチームで行いますが、立ち木は400kg前後あり非常に重いため周囲へ細心の注意を払って作業するなど安全管理の重要性を繰り返し説明しました。研修生たちは学ぼうとする意志が強く、積極的に質問するほか指導員との交流を通して知識を深め、技術を身に付けようという気合いが感じられます。当社の指導員も研修生たちの想いへ応えるように一層熱を込め、丁寧に指導しました。


伐倒した木の根元を見ながら
改善点などの話し合い


年齢の近い社員から
将来についてアドバイス

 

研修生の感想

齋藤 海さん
2週間ご指導いただき本当にありがとうございました。私は2014年に公開された映画「WOOD JOB!」を観て林業に憧れを抱き、秋田林業大学校に入りました。最初は漠然とした憧れだったのに、今では私も映画の主人公のように伐倒作業を学んでいます。冬の森林での作業は大変でしたが、秋田プライウッドの皆さんから多くのことを学ばせていただきました。

畠山 佳さん
秋田林業大学校の授業では、一度だけ伐倒作業を体験したことがあります。しかし、こうして実際の森林現場で行う伐倒作業は授業とは全く違い、先輩方のご指導がなければもっと手こずったと思います。年齢の近い先輩も多かったので、楽しく学ぶことができました。本当にありがとうございました。

 

 当社の森林事業部は伐倒に加え、ハーベスタやグラップルなどの高性能林業機械を駆使した効率的な森林管理を実現し、森林のプロフェッショナルとして計画的な森林経営を実践しております。この度、研修生たちはインターンシップ研修を通して森林経営の一端を学びました。当社はこれからも秋田林業大学校に協力し、ともに秋田の林業を元気にしてまいります。

インターンシップ研修の経験を活かしてこれからも頑張ってください!
菊地さん(森林事業部)、畠山さん、齋藤さん、長谷川課長(左から)

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