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かみこあにプロジェクトで当社の秋田県産杉合板がアート作品に!

 秋田県北部に位置する上小阿仁村では、里山の魅力を発信する「かみこあにプロジェクト」が毎年開催されています。現代アート、音楽、伝統芸能の3つの部門を軸にして、アーティストたちによる表現が上小阿仁村の人や風土、伝統と重なり、棚田や廃校などで様々な風景を作り出しています。2012年の初開催から8年目となる今年は、8月10日(土)〜9月8日(日)にわたり、アート作品の展示やワークショップ、伝統芸能競演、音楽イベントなどが催されています。そして、このプロジェクトの出展作品のひとつに当社の秋田県産杉合板が使用されています。

 

 

 アーティストや研究者としても活動し、秋田公立美術大学で景観デザイン専攻に所属する船山哲郎さんから作品資材についてご相談を受け、あらゆるところに(A)国産材(K)合板(G)を活用する「AKG50作戦」を推進している当社は秋田県産杉合板(12mm)200枚を提供し、制作活動をサポートしました。船山さんの作品は本プロジェクトの八木沢集落において展示されています。



当社が提供した秋田県産杉合板(12mm)200枚

 

 昨年は、当社の秋田県産杉合板を使用した作品「ヤッホーの壺」が展示されました。この作品は、有名な図地反転図形「ルビンの壺」からインスピレーションを得たもので、作品に注目すると壺に見え、背景に注目すると互いに向き合う2人の横顔に見えるようになっています。



 

 木材を用いて実際に人が体験できる空間を作り出すことを主としている船山さんは、今回会場に大がかりな空間作品を出現させました。「山見櫓(やまみやぐら)/八木沢参道」と名付けられた作品は、山々に祈りを捧げる空間として制作されました。
 かつて山々に囲まれマタギの里であった八木沢集落にとって、山は多くの恩恵をもたらすと同時にマタギの命を奪い去る恐れの対象でした。マタギたちにとって「山神」が住む山は信仰の対象であり、大切に祀られてきました。集落からマタギたちは消えましたが、山は依然として人に力が遥かに及ばない存在として確かに存在していることから、今一度山々に祈りを捧げる空間として「山見櫓/八木沢参道」は制作されました。
 回廊と櫓を仕上げるにあたって、秋田県産杉合板を面ではなく、切り分けた合板を一定の間隔で並べて使用して、断面の表情が見えるようにしているのが大きな特徴となっています。船山さんは「地域に焦点を当てた芸術祭において、県産材を活用する意味は大きい」と当社の合板を評価してくださいました。

作品について説明する船山さん 櫓へと上がるための階段 切り分けた合板で一定の間隔に仕上げた回廊

 

 上小阿仁村は秋田県の中でも一番高齢化が進んでいますが、「かみこあにプロジェクト」で表現されるアートの美しさと多面性、メッセージ性が限界集落とされる地域に多くの人が訪れるきっかけとなっています。プロジェクトが発信する里山の魅力と新しい小規模農村の姿が回数を重ねる毎にはっきりと表現されています。


コンクリート彫刻による作品
「村の妖精たち」


作者が村で感じたことを表現した
「かみこいし」


上小阿仁和太鼓保存会
「鼓響(こきょう)」による演奏


村のPRオリジナルキャラクター
「こあぴょん」

 

 「かみこあにプロジェクト」は、山々に囲まれた里山の中で自然と人がアートや音楽と一体になっている姿を見ることができ、山と森、人が共に生きる取り組みを具体的に表しています。当社は、これからも文化活動のみならず様々な形で地域活性化に貢献するとともに、地域の豊かな森林資源を活用して、森林の循環を促すことで日本の森林の再生を推進してまいります。

アーティストと来場者が美しい山々と青空を背景に記念撮影


上小阿仁村の緑豊かな風景に一体となる山見櫓/八木沢参道

■関連リンク
  ・かみこあにプロジェクト
  ・2018.9.14 当社の秋田県産杉合板を使用した作品も展示。かみこあにプロジェクト開催中!
  ・2018.8.1 かみこあにプロジェクトの作品に当社の秋田県産杉合板を提供!
  ・2015.8.4 現代アートに当社の秋田県産杉合板!

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