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街なかの賑わい創出に当社の秋田県産杉合板が貢献

 能代市は、誰もが気軽に立ち寄ることができ、集える空間を創り、賑わいを創出するため、市内の空き店舗を活用する「能代街なか資源再活用プログラム」に取り組んでいます。拠点となるのは旧書店「鴻文堂書店」で、能代市は2019年夏から地元高校生と協働で具体的な活用方法を模索してきました。
 このプロジェクトに協力する秋田公立美術大学から、当社の秋田県産杉合板を旧鴻文堂の床として活用したいとのご相談を受け、全層杉合板(サネ付き)を提供しました。コンクリートむき出しだった店内の床は木の温もりを感じられる空間へと新たに生まれ変わりました。

 

 秋田公立美術大学は中心市街地に増える空き店舗・空き家・空きスペースなどを地域資源として、今後の活用の可能性を探ることを目的に、実証実験を通した研究活動を行政や地域の企業等と連携し実践しています。今回のプロジェクトは数回にわたるワークショップ等を通じて、市内に暮らす高校生や市民の手で空間を創っていきます。
 2019年8月に1回目の取り組みとして、店内の大清掃と壁面の塗装が行われました。能代高校、能代工業高校、能代松陽高校の生徒たちと地元の若手有志約30名が参加して片付け作業を行い、作業終了後には今後の活用方針に関するブレインストーミングが行われました。高校生からは長い時間滞在できる、お金を使わなくても良い、Wi-Fiがあるなどいろいろなアイデアが出されました。
 2019年10月には、秋田公立美術大学教員が各地で行われている「場づくり」の事例を紹介する出前講義が実施され、美大生と地元高校生が旧鴻文堂の具体的な活用方法についてアイデアを出し合うワークショップが行われました。


大清掃が行われる前の店内


生徒たちの手で真っ白な壁面に

 


「場づくり」のヒントを学ぶ出前授業


幅広くアイデアを出し合ったワークショップ

 

 2020年1月11日「みんなで床を張る『MAKING KOBUNDO - FLOOR』」と題して、第3回目の取り組みである床の敷き詰め作業が行われました。床に活用されたのは秋田県産杉合板(24mm厚、サネ付き)35枚で、高校生たちが自らの手で合板を運び、敷き詰めました。
 高校生たちが今回の敷き詰め作業によって空間づくりを実際に体験することで、地元秋田に秋田県産材合板を製造している当社を知ってもらうとともに、「集える空間」となる旧鴻文堂に愛着を持ってもらえることを期待しています。







 

 当社では木材自給率50%の実現を目指して、あらゆるところに(A)国産材(K)合板(G)を利用する「AKG50作戦」を展開しております。これまでも秋田公立美術大学の皆さんとの数々のコラボレーションにより、様々な場面で合板を活用してその可能性を追及すべく努めています。



合板スリットベンチを花器として利用

 



「かみこあにプロジェクト」のアート作品として展示

 

 能代市は、古くから秋田杉の製材を中心とした木材加工が盛んな都市であり、「木都」として発展してきました。当社は合板製造を中心に、フローリングや建材加工、木質リサイクル事業、苗木事業や素材生産事業など木に関するあらゆる事業を展開しており、「木都能代市」での地域活性化の取り組みに携わることは当社にとって大きな意味を持ちます。
 今回の旧鴻文堂プロジェクトが人々の集まる「場づくり」のモデルケースとなり、地域が盛り上がり元気に結びつく施策となることを期待しています。当社も国産材の活用をこれまで以上に積極的に推進し、日本の森林資源の再生と地域社会への貢献に努めて参ります。

「旧書店リニューアル・プロジェクト能代市畠町若い世代『集う場』に」が
北羽新報に掲載されました。
北羽新報 2020年1月23日(木)掲載




■関連リンク
 ・2019.9.6 かみこあにプロジェクトで当社の秋田県産杉合板がアート作品に!
 ・2019.5.10 創流100周年を迎えた「いけばな松生派」と当社の合板がコラボ!
 ・AKG50作戦

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