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合板は環境にやさしい。6月は環境月間です

 6月5日は「環境の日」です。1972年6月5日、スウェーデンのストックホルムに世界中から100ヵ国以上の国々が集まり「国連人間環境会議」が開催されました。環境に関する問題についてこれほど大きな国際会議が行われたのは初めてのことで、会議の開催を記念して「環境の日」が定められました。環境保全に対する関心を高め、啓発活動を図る日として制定された国連による国際的な記念日で、「世界環境デー」とも呼ばれています。日本でも環境基本法に基づいて「環境の日」が定められており、1991年からは毎年6月の一か月間を「環境月間」として制定、期間中は各省庁や地方公共団体などが全国で様々な行事・事業を行い、国民が環境の保全について関心を持ち理解を深める良い機会となっています。



 

 近年様々な環境問題が叫ばれる中、我々が最も耳にするのはおそらく「地球温暖化」の問題でしょう。地球温暖化に大きな影響を与えている温室効果ガスの一つに二酸化炭素があります。世界での化石燃料使用量がこのまま増加を続ければ二酸化炭素の濃度が増え続け、気温や海水温が上昇し、南極等の氷が溶けて海水面が上昇することになってしまいます。沿岸部にある大都市や標高の低い島国等に被害が出るだけでなく、気温上昇による気候変動によって洪水や干ばつ、砂漠化現象が増し、人間社会のみならず自然生態系へ大きな影響を与え、水や食糧問題、さらには私たちの健康などにも深刻なダメージをもたらすことになります。



 

 地球温暖化を防ぐためには、そのメカニズムを理解し二酸化炭素を減らすことが大切です。国際社会でも、世界各国が一丸となって気候変動問題に取り組むための枠組みとして2015年に「パリ協定」が採択されました。また、持続可能な開発目標【SDGs】の「ゴール13」には「気候変動に具体的な対策を」打つことを課題として明示されています。

 森林は「二酸化炭素の吸収源」として大きな役割を果たしていると言われています。森林を構成する一本一本の樹木は、光合成を行うことによって二酸化炭素と水を吸収するとともに、酸素を発生させながら「炭素」を蓄えて成長します。成長の旺盛な若い樹木は二酸化炭素をどんどん吸収して大きくなりますが、樹木が成熟するにつれて二酸化炭素の吸収量が減り、樹木自身の呼吸による排出量と徐々に等しくなっていきます。樹木による二酸化炭素の呼吸量を最大化させるためには、伐採と植林を定期的に行うことで「森林を循環」させ、健康な森林を持続させることが大切なのです。

 二酸化炭素の「吸収源」であり「貯蔵庫」でもある森林。森林の適切な管理や木材利用を進めることは、地球温暖化防止に大きく貢献することになります。秋田プライウッドが提供する合板をはじめとした木質建材を住宅などの建築にたくさん利用することは、多くの炭素を長い期間固定することができるため、大気中の二酸化炭素の濃度上昇を抑制することにつながります。木材を「使う」ということは、私たちの身近なところに二酸化炭素を「貯める」ことを意味し、「都市部での木材利用の拡大」「都市の木質化」を進めることで地球温暖化防止に資することができるのです。
 当社をはじめとしたセイホクグループが強く推進している木材の300%利用、「木材を第一に合板などの原料化、第二にリサイクル利用の原料化、最終的にバイオマス利用によるエネルギー化」という「木材のカスケード利用」を進めることは、大気中の二酸化炭素をさらに長期間にわたって固定化することができ、地球温暖化防止に大きく貢献することが可能です。

 

 「環境の日」は『事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高める』という目的のもと定められた日です。地域の皆様と一体となって地球温暖化防止など環境を守る活動を行うことが求められています。
 当社は「植えて、育てて、収穫して製品化する森林資源の循環利用」をさらに実践し、日本の木材自給率50%の達成を目指しています。地球環境にやさしい合板の製造と森林環境事業に取り組むとともに、日本の森林の再生と地域への貢献に向けた事業をこれからも進めてまいります。

■関連リンク
 ・2019.11.01 環境美化活動の一環として『夕日の松原』のクリーンアップに参加しました!
 ・2019.10.21 2018年の木材自給率が公表されました
 ・2018.12.06 最新の「森林蓄積量」が林野庁より公表されました。
 ・森林環境事業

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