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公共建築物の木材利用事例集に県内から2件が掲載

 近年の木材利用に係る技術開発の進展や、地方公共団体による多様な木造建築物の事例が増えていることをふまえ、「公共建築物の木材利用事例集」が取りまとめられました。都道府県や国土交通省で構成する「全国営繕主管課長会議」が作成し、国2件、都道府県43件及び市区町村32件が整備した合計77件の木造公共建築物及び、1件の施策が木材活用の取組とともに紹介されています。
 秋田県から県動物愛護センター「ワンニャピアあきた」(秋田市雄和椿川)と「道の駅ふたつい」(能代市二ツ井町小繋)の2件が掲載され紹介されています。

 道の駅ふたついは、日本海沿岸東北自動車道の延伸に伴う事業により、場所を移転して、2018年7月に現在の場所にオープンをしました。
 地元で採れた旬の野菜、果物、山菜や加工品、秋田県北部の特産品の販売はもちろん、世界遺産「白神山地」を玄関口として、多言語に対応したインバウンド観光案内所が配置され、秋田県北の総合的な防災拠点としての機能もあります。また地方創生のため国土交通省が重点的に支援する「重点道の駅」に県内では2番目に選定されました。

道の駅ふたつい外観
画像:森と木の国あきた木造施設事例集

 施設内の象徴的な構造は中央エントランスにあるアーチトラスで、秋田スギの無垢材を使用して、柱のない大空間を創出しています。
 この広々とした無柱空間を実現したのは、強度を担保する厚物合板が使用されていることが要因の一つとして挙げられます。強くて軽く、作業性の向上も図られる厚物合板が屋根や壁に使われることで、建物の強度を高めることが可能となりました。
 当社は、道の駅ふたついの移転オープンにあたり、9mm150枚、12mm8,200枚、24mm平2,250枚、28mmサネ660枚の合板を納入しています。主に12mmは建物の壁に、24mmと28mmは屋根にそれぞれ使用されました。

アーチトラスの吊り込み
画像:森と木の国あきた木造施設事例集

 

屋根への断熱材の施工状況
画像:木材利用事例集(令和2年版)U東北地域

 



アーチトラス
画像:森と木の国あきた木造施設事例集

 「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され約10年が経過し、国や地方公共団体がそれぞれ木材利用に関する方針等を策定し、補助事業等による支援の取組を進めて、公共建築物への木材利用が増加してきました。
 当社では木材自給率50%の実現を目指して、あらゆるところに(A)国産材(K)合板(G)を利用する「AKG50作戦」を展開しておりますが、今後さらに国内で高まる木材利用に率先して取り組み、日本の森林資源の再生と林業の振興、地域社会への貢献に努めてまいります。

「木材利用公共建築物事例集」の紹介が秋田魁新報に掲載されました。
秋田魁新報 2020年9月10日(木)掲載

 

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