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山の恵みに感謝し森林の大切さを考える「山の日」

 今年2021年の「山の日」は8月8日です。日本人は古くから山に畏敬の念を抱き、森林の恵みに感謝し欠かせない存在として共に生きてきました。山の日は2016年に「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを目的として国民の祝日となりました。
 当社にとっても山は事業を展開するための重要な場所です。山の日は山に対して感謝の心を表し、山での作業の安全を誓うとともに、山が大切な財産であることを再認識する日となります。

社有林「アキプラの森 小安峡」

 

 近年「これまでに経験したことのないような大雨」という発表が頻繁になり、言葉の通りこれまでに経験したことのない大雨被害や土石流などの自然災害が厳しさを増しています。適切な整備がなされない森林は、木々が密集して下草が育たないため、土壌流出を起こし災害の発生しやすい危険な森林となる可能性が高くなります。一方で植栽や保育・間伐等の森林整備を適切に行うことによって山地災害防止や土壌保全といった機能を持つ森林づくりが可能となります。
 適切な森林の整備・保全は防災・減災や二酸化炭素の吸収することで地球温暖化の防止にも貢献しています。

 

 秋田プライウッドでは、原木の素材生産や計画的な植林・間伐等の実施から、国産材合板の製造まで、一貫したビジネスモデルを通じて持続可能な森林経営を実践し適切な森林の整備・保全を行っています。2019年からは育苗事業としてコンテナ苗の生産を開始し森林事業の拡大を図っています。
 また、森林事業部の現場では高性能林業機械の導入やドローンによる精度の高い森林情報の取得など林業・木材産業における作業の効率性と安全性のさらなる向上を図っています。



 



 



 

 2020年4月には秋田県湯沢市皆瀬地域と由利本荘市岩城・高尾地域に山林合計63haを取得して「アキプラの森 小安峡」、「アキプラの森 天鷺」と名付け、森林環境事業のさらなる拡張を図っています。
 日本の森林は利用期を迎えており、「伐って、使って、植える」という森林資源の循環利用を進めることが重要となっています。森林事業のさらなる拡大によって『植える、育てる、収穫する、上手に使う。そしてまた植える』という永遠の緑の循環を守り、地球環境の保護と住環境の充実を目指し、また林業・木材産業の成長産業化を率先して進めてまいります。

社有林「アキプラの森 小安峡」

 

社有林「アキプラの森 天鷺」

 

 初期の秋田藩を支えた家老の渋江内膳政光(しぶえないぜんまさみつ)は、「国の宝は山なり、(中略)山の衰えはすなわち国の衰えなり」として、秋田杉の保護と育成に尽力しました。山の日は大切な財産である山に対して感謝の心を表し、改めて山での作業の安全を誓う日です。
 これからも合板の安定的な供給を通じて国産材の活用を推進し、森林資源を循環させて地球環境の保護、地域の活性化に貢献してまいります。

 

■関連リンク
 ・2020.08.10 「山の日」に山を思い、山の恩恵に感謝
 ・2020.06.20 合板は環境にやさしい。6月は環境月間です
 ・2019.11.15 11月3日は「合板の日」 日本で最初に合板が製造された日です

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