木材利用推進コンクール「木材利用推進中央協議会会長賞」を受賞!

 木材利用推進コンクール(主催:木材利用推進中央協議会)では、木材利用の一層の促進を目的として、特色のある木造施設等を対象とする「優良施設部門」と、国産材利用に積極的に取組む企業を対象とする「国産材利用推進部門」の2部門で優良な作品や木材利用に励む企業を表彰しています。令和6年度のコンクールにおいて、優良施設部門から受賞作品として特賞14点及び優秀賞43点、国産材利用推進部門から受賞企業として特賞6点が決定し、秋田プライウッドは国産材利用推進部門で「木材利用推進中央協議会会長賞」を受賞しました。
 2024年10月25日、木材会館(東京都江東区)で行われた表彰式に当社の齋藤英和取締役事業推進室長と金田憲明取締役総務経理部長が出席し、日本国内で国産材利用に積極的に取り組む企業・自治体などともに表彰を受けました。

表彰式会場は7階にある「檜ホール」。檜の12cm角で組まれた大梁がホールの屋根を支える。

 木材利用推進コンクールは1993(平成5)年より開催されており、優良施設部門は内閣総理大臣賞、農林水産大臣賞、国土交通大臣賞、環境大臣賞、文部科学大臣賞の5大臣賞などの各賞があり、国産材利用推進部門は農林水産大臣賞、林野庁長官賞、木材利用推進中央協議会会長賞の各賞があります。
 国産材利用推進部門では国産材を積極的に使用するために努力している川中・川下企業が表彰されます。評価項目として国産材を利用した木材製品の安定的な製造及び販売、流通等を通じた国産材製品の販売促進、地域への貢献、サプライチェーンの構築などが挙げられます。
 当社は日本最大級の合板メーカーとして、秋田県スギ、北海道トドマツ、岩手県カラマツなど全量国産材を使用しながら、大径材の利用促進や性能向上等のための設備投資を積極的に行い地域材の利用拡大に取組んでいることや、持続可能な森林経営を目指して苗木生産から植林、保育、素材生産、合板製品の製造・販売までを一貫するビジネスモデルへの取組みなどに評価をいただきました。

開会挨拶を行う木材利用推進中央協議会 菅野康則会長
祝辞を述べる舞立昇治農林水産大臣政務官
菅野会長から表彰を受ける齋藤室長

 当社は日本最大級の合板メーカーとして【地球環境の保護と住環境の充実を目指して】の企業理念のもと、合板事業をはじめとしてフローリング事業、住宅事業などで木材製品を生産・販売しながら、原木の素材生産や苗木生産などを行う森林環境事業、国産材合板やフローリングなどの製品をお客様にお届けする物流事業、木質化が図られた施設で地域貢献の一環として運営する福祉事業など多角的な事業展開を行うことによって、国産材利用のさらなる拡大に努めています。
 また秋田県内の将来的な林業従事者の確保と定着のため、全ての人が働きやすい職場環境の実現を目指す「秋田県林業女性会議」の委員を当グループ社員が務める他、若い林業技術者を養成する秋田県林業大学校のインターンシップを毎年受け入れるなど県内の林業・木材産業の課題解決を図り成長産業化を推進しています。
 さらに当社では、「合板の新たな活用方法」の提案にも力を入れています。従来は主に「建物の構造用」として「平面」で利用されてきた合板ですが、合板の「木口」の「積層面」を「魅せる」施工方法を採用することで、デザイン性や意匠性を高めた合板の新しい利活用の方法の実現が可能となります。当社向浜工場厚生棟のリノベーション実施は合板の新たな活用方法の具体的な提案でもあり、このような取組みを通じて建築物のさらなる木造・木質化が広がり、脱炭素社会の実現に向けた木材利用の拡大につながるよう努めて参ります。

秋田県産杉合板の選挙ポスター掲示板
山林での原木の素材生産
コンテナ苗による育苗
合板をはじめとした木材製品の新たな形を提案する【ショールーム】としての役割を持つ向浜工場厚生棟
意匠性の高い壁面や秋田杉合板ロッカールームなどでサッカーJ2「ブラウブリッツ秋田」クラブハウスを木質化

 今年度の木材利用推進コンクール国産材利用推進部門では当社が東北地区で唯一の受賞となりました。森林資源の豊かな東北の企業、さらに森林県秋田の企業として、森林資源の循環利用を通じて国内の森林保全や再生、林業・木材産業の成長、地球環境の保護に貢献しながら、日本国内において率先して「持続可能な木材利用」に今後も務めていきます。
 当社は『植える、育てる、収穫する、上手に使う。そしてまた植える』という永遠の緑の循環を守りながら、国産材の需要の掘り起こし、利用の拡大に貢献してまいります。

「秋田プライウッド 合板の新たな活用法提案」が秋田魁新報に掲載されました。
秋田魁新報 2024年11月27日(水)掲載

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