2050年カーボンニュートラルの実現やSDGsの達成を目指すにあたって、今日では木材利用の必要性がますます高まっています。森林資源を循環利用することで炭素の吸収効果が発揮され、また、森林から収穫した木材を使って建物や建築物の木造化を図ることや建物内部で内装の木質化に取り組むことが長期の炭素貯蔵効果を発揮するためです。
都市部であっても内装を木質化すること等により木材利用を拡大することが可能です。木造や木質化を推進し「都市の森」を増やすために、当社では「合板の新たな利用方法として、合板の木口の積層面を「魅せ」て意匠性を高めた様々なデザインや製品を考案、【新しいコンセプト】の合板の活用方法を提案しています。「合板の新たな活かし方」を発信していくことで、さらなる国産材の利用推進と木材利用の拡大も同時に推し進めていきたいと考えています。

合板は従来、主に建物の構造用として「見えない場所」で利用されてきましたが、合板の木口の積層面を「魅せること」を取り入れることでデザイン性や意匠性を高め、合板の新しい可能性が広がりました。2024年4月に完了した木質化リノベーション事業によって、合板に新たな付加価値を加えた斬新なデザインを建築や空間、技術、木製品に具現化しており新しい製品を実際に「見て」「触れて」「感じて」いただける【ショールーム】として当社向浜工場厚生棟は生まれ変わりました。
当社は『植える、育てる、収穫する、上手に使う。そしてまた植える』という永遠の緑の循環を守りながら、国産材の需要の掘り起こし、国産材合板の利用拡大、持続可能な地域社会の実現に貢献してまいります。