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オリンピック施設に県産杉合板を提供!

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催まで1年を切る中、大会期間中に選手等が使用する交流施設「選手村ビレッジプラザ」を建築するために使用される秋田県産杉合板の製造が当社の向浜工場で行われました。
 東京大会では、国産木材を使用して選手村ビレッジプラザが建築されます。大会で使われた木材をレガシーとして各地で活用するプロジェクト「日本の木材活用リレー〜みんなで作る選手村ビレッジプラザ〜」が立ち上げられ、このプロジェクトによってオールジャパンで大会を盛り上げ、環境負荷を低減し、持続可能性の実現を目指しています。
 プロジェクトの協力者として、北海道から九州地方に至る63自治体の参加が決定し、秋田関係では秋田県と大館市が部材提供を行うこととなりました。当社は秋田県から協力依頼を受けてビレッジプラザの壁面に使用される合板を製造しました。

選手村ビレッジプラザの外観イメージ
(イメージは、実施設計終了時点のものであり、今後変更となる可能性があります)



 オリンピック・パラリンピックは、世界最大規模のスポーツイベントであり、環境・社会・経済など開催国のみならず世界中に大きな影響を及ぼすことから、持続可能性に配慮した準備や運営が求められています。
 また国連においては、2015年に「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、「持続可能な開発目標(SDGs・エスディージーズ)」が設定、持続可能な世界を実現するための17の目標と169のターゲットから構成されています。

 「持続可能な開発目標(SDGs)」について、森林は目標15「陸の豊かさも守ろう」を始め、多くの目標に関連しています。森林が有する国土保全機能や水源涵かん養機能は目標6「安全な水とトイレを世界中に」及び目標11「住み続けられるまちづくりを」に、地球温暖化防止機能は目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献しています。
 また、林業の成長による現場における賃金の増加は目標8「働きがいも経済成長も」に、木材利用の推進による森林資源の循環利用は目標8、目標11、目標15など様々な目標の達成に貢献しています。





 

 選手村ビレッジプラザはメディアを通して世界中の多くの人が目にする選手村の代表的な施設です。また大会期間中の選手が生活する場所であり、チームの歓迎セレモニー、生花店や雑貨店等の店舗、メディアセンター等が配置され、認証を受けたオリンピック・パラリンピックファミリーやメディア、居住者の関係者が訪れる施設となります。
 この重要な施設の一部に使われる合板を提供できることは、あらゆるところに(A)国産材(K)合板(G)を利用する「AKG50作戦」を展開する当社にとって、非常に光栄なことで大きな意味を持ちます。選手の皆さんが競技に集中できる施設となるよう、国内最大の合板メーカーとして、日頃から厳しい品質基準で製造する合板を選手村ビレッジプラザにお届けします。





 

 秋田県は全国一のスギ人工林面積を誇り、県土の7割を森林が占めるなど全国でも有数の森林資源を有しています。今回のプロジェクトは森林県秋田として、良質な木材や高度な木材加工技術をアピールできる機会となります。東京大会に訪れる国内外の方々が日本の木材の良さを知ることは、林業の再生や持続可能な森林保全の寄与につながります。世界的なスポーツの祭典であるオリンピック・パラリンピックを契機に、国産材のさらなる活用を推進し、日本の森林の再生、地域の活性化に貢献してまいります。

選手村ビレッジプラザの内観イメージ
(イメージは、実施設計終了時点のものであり、今後変更となる可能性があります)

 

■関連リンク
 ・日本の木材活用リレー 〜みんなで作る選手村ビレッジプラザ〜(組織委員会)

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