村山智彬氏(元当社代表取締役)、林業育成願い秋田市に寄付

森づくりに役立てて 元日本合板工連副会長・村山さん「恩返し」、市に100万寄贈
 元日本合板工業組合連合会副会長で、合板製造会社「秋田プライウッド」(秋田市川尻)で長年、社長や会長を務めた同市新屋の村上智彬さん(74)が5日、秋田市役所を訪れ、森づくりと林業育成に役立ててもらいたいと、市に100万円を寄付した。
 村山さんから目録を受け取った佐竹敬久市長が、感謝状を贈呈。「市が掲げる『緑の健康文化都市』を推進させるため、大事に使用します」と感謝の言葉を述べた。市は、平成15年から同市下浜桂根で整備を進めている事業「市民の森づくり」に活用、スギなどの植裁を行う予定。
 村山さんは昨年、木材産業の発展に功績があったとして、旭日双光章を受章。秋田に恩返しをしたいと寄付を申し出た。今後、県にも同額を寄付するという。
 「環境整備により、多くの方が緑に親しんでもらえるような場ができたらうれしい」と村山さん。本県の林業に関し、「植林に加えて国産木材の消費拡大を図り、森林によいサイクルを持たせることが大切」と話していた。

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