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合板用材としての秋田杉の存在感
 5月末に秋田県素材生産事業協同組合連合会(佐藤國男会長)の通常総会が行われ、総会後には国有林、県などの来賓多数を招いて盛大な懇親会となった。
  来賓の中にこういった会ではめったに見られない大物ゲストが顔を見せた。秋田プライウッド(株)の代表として出席した井上篤博氏。言わずと知れたセイホクグループを率いる大物社長で、同連合会のゲストとしても初めてであり、秋田県内の総会後の懇親会に顔を見せたのも恐らく前代未聞ではなかろうか。
 井上篤博社長はあいさつの中で、秋田杉を含めた国産針葉樹活用の合板「ネダノン」の需給が伸びていること、中でも厚物構造用合板を使用した住宅が耐震性能にも優れていることが実証され、今後ますます需給が伸びて行くであろうと話し、秋田杉に期待するものは絶大である――と結んだ。
  同じ会で祝辞を述べた福田隆政東北森林管理局長も秋田杉のB級材を活用するため、秋田プライウッドが設備投資したことなどを高く評価し、出来るだけ協力したいと述べた。
  事実、同連合会の事業報告では、平成18年度の生産請負事業が前年度比11%増の約15万立方メートル、このうち合板向けの素材生産は同25%増の5万4000立方メートルに増えており、東北森林管理局の安定供給システム販売での合板用原木の供給が前年より倍の約8万立方メートルであるから、合計すると前年比2倍の13万4000立方メートルとなった。今年度(平成19年度)はさらに増加する予定で、合板用には多少の曲がりは不問というから、利用価値の少なかったB級材や間伐材にとって願ってもない朗報であり、これまで停滞しきっていた秋田の山にとって実にありがたい話で、日々是感謝の毎日である。

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