平成22年8月9日、仁井田福祉センターに琴欧洲関と豪風関が訪れました。
施設を利用している皆さんやそのご家族、地域の方々約50人が駆けつけ、二人の力士が姿を見せる前から会場は浮き足立った雰囲気でそわそわと落ち着かない様子です。今か今か、と首を長くして待っていると扉の向こうから大きな力士が現れ、会場からは拍手と歓声が沸き起こりました。



身長203cm体重153kgブルガリア出身の大関琴欧洲関と、身長171cm体重145kg秋田県北秋田市出身の豪風関は「暑い中がんばっていますか」、「暑くて大変な日々が続きますがお体に気をつけて」と連日30℃を越える暑さが続くこの夏、集まった方々の体調を心配してねぎらいの言葉を挨拶に代えました。
握手会では一人一人に対し丁寧に声をかけながら握手をします。 両手で力士の手を取り「テレビで見るより大きいねえ」と普段触れることのできない大きな手に関心する方や、思わず感極まって涙を流す方もいらっしゃり、利用者の方々の嬉しそうな顔をたくさん見ることができました。




続く質問コーナーでは「日本語をおぼえるのは大変ですか?」「相撲取りになっていなかったら何になっていましたか?」「秋田で好きな食べ物はなんですか?」など、利用者の方からの質問に笑顔で応える二人。
しかし、「一日にどれくらいご飯を食べますか?」という質問に対しては豪風が「10杯」と答えると、対抗するように琴欧洲関からは「どんぶりで10杯」との声が。 そんな二人の姿に笑い声があがり、質問コーナーは終止和やかに過ぎていきました。


力士から手形とサインをプレゼントして頂きました。
施設に遊びにきていた子供たちにも優しい笑顔で接しながら写真を撮ったり、生後一ヶ月の赤ちゃんを抱っこしたり、妊婦さんのお腹を撫でたり、と施設を訪れた人々との交流を楽しんでいました。



力士が去った後も興奮覚めやらぬ様子で、「おおきかったね」「会えて嬉しい」「元気もらったなあ」などという弾んだ声が利用者の方々から聞かれました。