2019年4月、日本全国で4年に一度の統一地方選挙が始まりました。秋田では各地に設置される選挙ポスター掲示板に当社の秋田県産杉合板が使用され、春の暖かい日差しの中で道行く人の目を引いています。この掲示板の裏面には秋田県産材の使用基準を満たした製品に貼られる認定シールとJAS規格の品質を満たすことを保証するJAS(日本農林規格)マークが記載してあります。秋田県産杉合板は秋田の風土に適した素材で、風雨に耐えられる頑丈さとポスター掲示に適した平滑性を併せ持ちます。


満たした製品に貼られる認定シール

保証するJAS(日本農林規格)マーク
秋田県は全国一のスギ人工林面積を誇り、県土の72%を森林が占めるなど全国でも有数の森林資源を有しています。しかし、人工林の多くは充分に育った木が使われないまま育ち続けているものが多く、森林資源の積極的な活用が大きな課題となっているのが現状です。秋田の課題について議論する代表者の選出に当社の秋田県産杉合板が使われることで、秋田の森林の循環を促進するとともに日本の森林の再生にもつながります。


秋田の森林の循環を促進して日本の森林の再生にも貢献
今回は選挙権が18歳以上に引き下げられてから初めての統一地方選挙となり、地方自治に対する若い人たちの意見や想いに注目が集まります。秋田県選挙管理委員会では2014年から選挙掲示板に最寄りの投票所がわかるQRコードを記載し、若い人たちが投票へ行きやすくなるよう配慮されています。最も身近な地方自治の代表を選出する選挙になるため、より多くの民意が集まることで有権者の意思が政治へ反映されます。



掲示板の大きさは高さ2m25cm、横幅は約7m30cmと大きく、使用後には各自治体等でゴミ箱などに再利用され、最終的には当社でバイオマス発電の燃料として加工することで新たな合板を作るためのエネルギーになります。木材の汎用性は高く、その状態によって様々な形で段階的に利用していく「カスケード利用」はCO2を長期間にわたり固定できるため、地球温暖化の対策として非常に有効です。

当社は国内最大の合板メーカーとして日頃から厳しい品質基準でより良い製品をお客様に提供できるよう努め、様々な用途に使える国産材合板を日々製造しております。国産材合板を製造することで国内の森林再生を促し、日本の森林を保護していくため(A)あらゆるところに(K)国産材(G)合板を利用して木材自給率50%を達成する「AKG50作戦」を推進して、人と自然の共生、そして地球環境の保護につなげたいと考えております。