男鹿水族館GAO子グマが木材チップ産室ですくすく成長

 男鹿水族館GAOのホッキョクグマ「豪太」と「ユキ」の子グマが当社の木材チップで作られた産室ですくすくと成長しています。子グマは昨年2020年の12月26日に誕生しました。男鹿水族館GAOでホッキョクグマの出産が確認されたのは、2012年以来8年ぶり2回目となります。子育てをするユキに外からの影響を与えないよう飼育スタッフは産室に入ることなく、モニター越しに見守っています。
 当社は2012年から製造過程で生じるむき芯材を加工した木材チップをホッキョクグマの展示場や産室にプレゼントしています。

木材チップの産室で子グマを見守るユキ
男鹿水族館GAO提供写真

 野生のホッキョクグマのメスは、出産を控えると雪へ穴を掘り、暗く静かな環境で出産・子育てをします。施設内で出産・子育てを行う環境を用意するため、木材チップを敷き詰めた産室を作り上げます。木材チップには防虫効果やリラックス効果が期待でき、ユキが安心して子育てできる環境が整います。

昨年2020年9月男鹿工場で行われた
木材チップ袋詰め作業
ユキと子グマのためにGAOのスタッフと当社社員が思いを込めて袋詰め
木材チップで作られた産室

 ホッキョクグマのメスは長ければ半年間、絶食状態で子どもを育てるといわれてますが、ユキも11月中旬から絶食しており、先日3カ月ぶりに餌を食べる様子が確認されました。子グマはしっかりと立ち上がるところまではできないものの、木材チップを這いながら動きまわる様子が確認でき、順調な成長を見せています。名前はまだ決まっていませんが今後公募により決定する予定です。このまま順調に育ってくれれば、展示場に姿を見せてくれるのは4~5月頃の予定です。
 産室で懸命に子育てしているユキの様子は、男鹿水族館GAOのブログ公式YouTubeチャンネルで見ることができます。

産室の中で元気いっぱいの子グマ
お父さんとなった「豪太」
子育て真っ最中の「ユキ」
観覧通路に展示されている産室紹介パネル

 ホッキョクグマの飼育下での自然繁殖は非常に難しく、国内での成功例は男鹿水族館GAOを含め数カ所でしかないため、「豪太」と「ユキ」の子グマ誕生は国内や県内にとって待望の明るい話題となりました。「ユキ」はこれからも我が子を大切に守り育てようとする姿を見せてくれることでしょう。
 ユキと子グマがそろって展示場に姿を見せてくれる日を楽しみにしながら、これからも当社は男鹿水族館GAOのホッキョクグマの「豪太」と「ユキ」を応援します。

ユキのおなかで落ち着く子グマ
男鹿水族館GAO提供写真
「子グマ もうすぐ歩ける? GAO誕生2カ月、徐々に上達」が秋田魁新報に掲載されました。
秋田魁新報 2021年2月26日(金)掲載

TOP