8月11日は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを目的として2016年から「山の日」として国民の祝日となりました。日本人は古くから山に畏敬の念を抱き、森林の恵みに感謝しながら欠かせない存在として共に生きてきました。山からの清流は田畑を潤しながら海へと流れ、人や生物の豊かな生活を支えています。
山と向きあいながら事業を展開する当社にとって、山に対して感謝の心を持ち、山が大切な財産であることを再認識し、あらためて仕事の安全を誓う一日となります。



森林県である秋田県は現在50年生を超えて利用期を迎えた森林が増加しており、森林資源を活かすため主伐と再造林の推進が必要となっています。
秋田県は再造林を推進するための取り組みである「カーボンニュートラルに挑戦する再造林拡大事業」を実施しています。森林の若返りにより二酸化炭素を吸収する働きを向上させることでカーボンニュートラルに貢献、木材利用と再造林による資源の循環利用を確立することで林業・木材産業の成長産業化を進めようとしています。
また県森林組合連合会などの業界団体と事業者などの協力企業・団体が森林所有者の費用負担を軽減し再造林を促進するための「あきた未来へつなぐ再造林基金」を創設。当社はこの基金の取り組みに賛同し再造林の促進に努めてまいります。

当社は原木の素材生産や計画的な植林・間伐等の実施から国産材合板の製造までを一貫させることで森林資源を持続的に活用する森林経営を実践しています。2019年のコンテナ苗生産を開始し、以降は年々増産体制を整え2022年春には18万本のコンテナ苗を生産しています。
今後も苗木の生産および原木の素材生産の能力を向上させ森林事業の拡大を図り再造林に向けた体制を整えてまいります。


秋田プライウッド、セイホクグループ各社は新たな「森林・林業基本計画」で策定された合板用材の国産材利用量年間700万立方メートルの目標を目指して、「GO(合板)!700!」を新たにキャッチフレーズとして掲げています。国産合板等の伐採木材製品「HWP(Harvested Wood Products)」の持つ炭素貯蔵力は脱炭素社会の実現に大きく貢献できます。
森林による二酸化炭素の吸収を最大限に発揮させるためには、伐採と植林を定期的に行うことで森林を循環させ、健康な森林を持続させることが大切です。

初期の秋田藩を支えた家老の
秋田県で操業する企業として山への感謝の想いと畏敬の念を新たにしながら、森林事業のさらなる拡大によって『植える、育てる、収穫する、上手に使う。そしてまた植える』という永遠の緑の循環を守り、国産材の活用を推進し、森林資源を循環させて地球環境の保護、地域社会へ貢献してまいります。