8月11日は「山の日」。山に親しみ、その恩恵に感謝する日として2016年に制定されました。当社は森林資源を循環活用しながら事業展開する企業として、山の持つ価値とその恵みを将来へと引き継ぐ役割の一端を担っています。「山の日」は、山の恵みを再確認しながら山で行う作業への安全を期し山に感謝する一日となります。

「森林県」である秋田県では、50年生を超えた森林が増加し本格的な利用期を迎えています。「伐って、利用して、造林する」という循環型林業の確立とカーボンニュートラルの実現に向けて「再造林」の推進を図るために設立された「秋田県再造林推進協議会」に当社も協力し、秋田県内における再造林率の向上に向けて努めています。
当社の森林環境事業を担う子会社「エーピーフォーレ株式会社」においては、コンテナ苗(苗木)の生産による育苗事業や原木の素材生産事業を通じて、中長期的な素材確保体制を整えています。森林資源の適切な循環利用を行いながら安定的に事業を展開し、目標達成に向けて役割を果たしたいと考えています。






2025年6月3日に公表された「令和6年度 森林・林業白書」では「中高層建築物等における木造化の広がり」が最近のトピックスとして取り上げられました。近年、木材があまり使われてこなかった都市部の4階建て以上の中高層建築物において、国産材を活用した木造ビルが多く出現していることが紹介されています。
当社は木造や木質化を推進し「都市に森」を増やすため、これまで主に建物の構造用として「見えない」場所で利用されてきた合板を、木口の積層面を「魅せること」で意匠性を高めた「新コンセプト合板」として考案、テーブルや家具などの製品や空間デザインなど様々な用途で活用できるよう提案しています。




初期の秋田藩を支えた家老の渋江内膳政光 は、「国の宝は山なり、(中略)山の衰えはすなわち国の衰えなり」として、秋田杉の保護と育成に尽力しました。地域材の秋田杉を使用することは、安定的な生産・供給を可能とし地域の雇用と林業を支え、林業・木材産業の成長につながり、地球温暖化防止に貢献することができます。
当社はこれからも山への畏敬の念を抱きながら感謝の気持ちを持ち続け、森林事業のさらなる拡大によって国産材の利用促進を図り、地球環境の保護と住環境の充実を目指して努めて参ります。
