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「新しい生活様式」のために秋田県産杉合板を協賛

 秋田市は、文化創造館(仮称)の開館を見据えたプレ事業の一つとして、「新しい価値を生み出す実験的な場所」として見立てた「まちの余白」で試験的な企画を実施する事業「SPACE LABO」を展開しています。昨年は秋田市中心市街地の商業施設を会場に8つの企画が実施されました。
 このたび「SPACE LABO」に出展する秋田公立美術大学から、当社の秋田県産杉合板を空間づくりに活用したいとのご相談を受け、全層杉合板を協賛しました。公共空間でお茶会を開催するにあたり、合板の持つ木の風合いや温もりが和の空間づくりに貢献することができました。

 今回の茶室空間は「新しい茶の湯のためのスタディ」と題して制作が進められました。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い「新しい生活様式」の実践が求められ、人と人との対面に制約を余儀なくされ、さらに文化活動が制限されています。コロナ禍の中で「新しい生活様式」に則った茶の湯の新たな形の一つを示し、「新しい茶の湯」の可能性を見出して、他の文化活動を再開する上でのヒントにつながるスタディ(研究、学習)とすることが狙いです。
 10月下旬から大学の工房で設計、制作が始まり、当社が協賛した100枚の秋田県産杉合板は、床材や仕切り枠など茶室における各部材となっていきました。





 茶室は秋田駅前にある商業施設「秋田オーパ」1F吹き抜けの共用スペースに設置されました。10月下旬に現地制作が始まり、大学工房で準備した茶席や衝立、仕切りが搬入され、共用スペースで組み上げていきます。
 お点前をする茶席は50cmほどの高さとなりましたが、強度のある合板により頑丈な構造となり、メインとなる茶の湯の美しい所作を支えています。合板フレームで作られた仕切りには、ドレスなどに使用される高級感のあるオーガンジー生地が幕として使用され、ファッションビルのおしゃれな空間を阻害しないように施設と茶室空間の領域が分けられました。





天井や床の色合いと見事に調和した茶室空間

 当社では木材自給率50%の実現を目指して、あらゆるところに(A)国産材(K)合板(G)を利用する「AKG50作戦」を展開しております。これまでも秋田公立美術大学との数々のコラボレーションにより、様々な場面で合板を活用するべく可能性を探っています。
 秋田の若者たちが集う流行発信地で、日本の伝統文化である茶の湯で「新しい生活様式」を問いかけた今回の試みが、ウィズコロナの時代で人と人が対面する上での新しい気づきになることを期待しています。当社はこれからも「SPACE LABO」など街の活力や元気につながる文化活動への支援を続けていきます。

11月1日に行った茶会の映像は限定公開されています。(11月28日まで)
https://youtu.be/MYgpEq4TwkE



 

 

「空きスペースをアートに」が秋田魁新報に掲載されました。
秋田魁新報 2020年11月18日(水)掲載

 

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 ・2019.09.06 かみこあにプロジェクトで当社の秋田県産杉合板がアート作品に!
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