
制作者
秋田公立美術大学
ビジュアルアーツ専攻
・木村剛士
・二宮 諒
・慶野結香
作品概要コメント
秋田杉合板を用いて、どこかの土地をかたどったような「隆起物」をつくりました。今回は雪の季節の屋外でお目にかかりますので、作品にあがることはご遠慮下さい。
それぞれの土地から秋田へ移った私たちは、ふとした瞬間に、自分がいまここに生きている不思議を感じることがあります。この彫刻は、めぐらされている鏡によって、私たちをとりまく環境とともに、自分がいま立っている場所を映し出します。また、情報を離れた場所に伝えることのできるファイバーの光は、その土地に息づくもののようにも見えます。
外からの光と内からの光、光が合わさることによって、自分がここに生きることを、少し俯瞰して捉え直すきっかけになればと思います。
ティンバライズについて
建築の展覧会にアートブース枠として出展させていただきました。建築は機能を伴うのに対し、アートはその限りではありません。機能を伴うということは作品が出来上がったその後を想定し、それこそが建築作品の本質であると思います。
アート作品でも観賞後を想定し、建築メディアの良い部分とのマッチングにより、新たなアート形態が生まれると良いと感じました。