1月22日、グランドプリンスホテル新高輪において、ナイス株式会社主催による「平成28年 新春経済講演会」が開催されました。その中で住宅業界を代表するメーカー・商社の経営者による特別パネルディスカッションが行われ、セイホクグループの代表であり、当社の代表取締役社長である井上篤博がパネリストの一人として登壇しました。

参加者は1700名を超え、内容は新春経済講演会に相応しく、住宅着工戸数と日経平均株価の見通し、日本経済および世界情勢の見通し、市場変化に向けた各社の対応、今年の各社の戦略と方針など多岐に渡りました。当日の模様は、ナイスビジネスレポート(平成28年2月15日号)をご覧ください。

当社社長である井上篤博は、2020年までに木材自給率50%達成という林野庁の方針に則り、(A)あらゆるところに(K)国産材(G)合板を使用して頂き、木材自給率50%を達成する「AKG50」キャンペーンを展開してきたが、これからは(O)オリンピック・パラリンピック関連施設へも国産材合板を使用して頂きたく、「OKG50」へキャッチフレーズを変更しようかと考えていると述べました。
また、国産材については、バイオマス発電所が過度に林立することを懸念し、その燃焼量は製材や製紙、合板業界の使用量を超える可能性もあり、地域によっては原木争奪戦となって原料価格の高騰を招くことにもつながる。この問題は原木の出材力を高めることでしか解決されないので、林野庁の施策に期待している旨を発言しました。

さらに、日本人は日本の国土力、つまり四季に恵まれ豊富な水と森林を有する日本固有の自然の力を再確認するべきだと思う。今や一人当たりの木材使用量は0.6立方メートルに減少している。もっと森林資源を利用し育成して、リサイクルもする資源循環型社会になることを期待し、「森の力を、日本の力に」できるよう国産材合板の普及に努めていくと方針を語りました。
秋田プライウッドはセイホクグループ共通のミッションである、かけがえのない地球の自然を守りながら、住環境の充実を促進し、資源循環型社会を未来の世代に引き継いでいくため、三段階の木材利用をこれからも実践していきます。

①木をすぐに燃やすのではなく、合板等の木材製品にして長く利用する
(木材の100%活用)


②合板等の利用が終わったら回収し、リサイクル木材製品の原料として活用する
(木材の200%活用)


③再利用できなくなったら最後に燃料として活用し、電気や熱などを供給する
(木材の300%活用)


木質バイオマス発電の電力を利用し、再び製品へ

木材を300%活用することを企業活動の基本とし、アキプラの森を始め50年先・100年先の美しい森を育てながら、創業以来積み重ねてきた技術力と新たな製品開発に取り組むことで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに国産材合板を使用して頂くことも視野に入れ、お客様により一層満足頂ける製品の供給とサービスの提供に努めて参ります。
