平成27年10月11日、皇太子殿下をお迎えして岐阜県揖斐川町の谷汲緑地公園にて「第39回 全国育樹祭」が開催されました。「手から手へ 豊かな緑で 僕らの未来」を大会テーマに、式典には大会会長の山崎正昭参議院議長をはじめ、県内外から約5,000人が参加し盛大に執り行われました。当社からは代表取締役社長である井上篤博(日本合板工業組合連合会会長)と専務取締役である渡辺一徳が出席しました。
式典会場には当社と同じセイホクグループであり、岐阜県中津川市にある森の合板協同組合が製造した、岐阜県東濃産ヒノキ100%の国産材合板が、皇太子殿下御席をはじめメイン会場・シンボルサイン・招待席・椅子・音楽隊ステージなど各所へふんだんに使用されました。椅子等は育樹祭終了後に県内の小中学校へ寄贈される予定です。







大会宣言では、「国民参加による森林づくり」、「循環型の森林づくりの推進」、「100年先を見据えて次代の森林づくりを担う青少年の育成に一層努力すること」が宣言されました。
日本の森林面積は約2,500万ヘクタール。森林面積に変わりはありませんが森林蓄積量は約49億立方メートルと10年前比でおよそ2割増加しています。戦後に植林されたスギやヒノキが伐採期に入ったことで、出材可能な森林資源が増加し続けています。この増加している森林資源に対して、伐採する林業従事者の減少が大きな課題として挙げられています。
当社では平成24年に森林事業部を創設しました。原木の素材生産から国産材合板の製造まで一貫したビジネスモデルを構築し、「アキプラの森」を始めとして計画的な植林や間伐を実施することで持続可能な森林経営を実践しています。また、就職前の高校生を対象とした「森林の仕事体験ツアー」を開催し、今春開校した秋田林業大学校からはインターンシップ研修生を受け入れ、次代の森林づくりを担う若手林業従事者の育成に力を入れています。



秋田プライウッドでは国産材100%を原料とする森の合板協同組合やグループ各社と共に、50年先・100年先の美しい森を作りながら、2020年までに木材自給率50%を達成するため、合板業界に求められている年間500万立方メートルの国産材を利用するべく、構造用合板に加えて塗装型枠用やフロア台板など非構造用合板の分野でも国産材の活用を推進し、更に合板輸出などの需要拡大に向けて積極的に取り組んで参ります。