平成30年9月4日(火)、岩手県議会議員の皆様で構成される「岩手県議会 県政調査会」において「国産材の利用促進」をテーマとした特別研究の講師として、当社の代表取締役社長であり、同じセイホクグループのホクヨープライウッド株式会社(岩手県宮古市)及び北上プライウッド株式会社(岩手県北上市)の代表取締役社長でもある井上篤博社長が登壇し、岩手県の林業・木材産業の現状や課題、さらには日本の森林を再生していくことの重要性等についてお話させていただきました。

岩手県議会では、県政の各般にわたり調査・研究を行い県政の伸展に寄与することを目的として全ての県議会議員を会員とする県政調査会を組織し、特別研究として講師を招いて研修が行われています。14回目となる今回は、岩手県産木材の利用促進について改めて考えるため、岩手県内でも国産材の利活用を特に積極的に進めているホクヨープライウッドと北上プライウッドの代表である井上社長へ講演依頼をいただきました。
この中で井上社長は森林の有する多面的機能に触れながら、地球温暖化防止・災害防止・国土保全・水源涵養・木材等の物質生産等、多くの機能を有する森林のおかげで我々一人一人が恩恵を受けていることを伝え、このような様々な機能を持続的に発揮しつづけていくためには適切な森林管理が必要であることを述べながら、林業・木材産業における現状の課題とその解決策について言及しました。


我が国の国土面積約3,780万ヘクタールのうち、おおよそその3分の2を森林面積が占める世界有数の森林大国である日本。数十年にわたり森林面積がほとんど変わらない一方で、森林全体の体積を示す森林の蓄積量は年々増加しているのが現状です。
森林全体の総成長量に比べて木材の供給量が必ずしも大きくは無く、さらなる資源の循環活用が求められています。全国で第3位という日本有数の原木の素材生産量を誇る岩手県でも、国産材の利用促進・拡大が大きな課題となっていることは例外ではありません。
井上社長は合板業界へ求められている年間600万m3の国産材利用を達成するため、森林の適切な整備・保全を図ることはもちろん、経済的に活用できる森林については主伐・再造林を実施することによって循環的に森林を利用し続け、日本の森林の再生を進めていくことが重要であることを訴えました。



『物を開き、務めを成す』という言葉がもとになっているこの四文字には、『人間性を開拓・啓発し、
人としての務めを成し、社会へ貢献していく』という意味が込められています。
国産材の利用を推進し、2025年までに日本の木材自給率50%以上を達成するすることを目指して、セイホクグループ各社は「あらゆるところに(A)国産材(K)合板(G)を活用」する「AKG50作戦」を実践しています。我々は適切な森林管理を推進するとともに、国産材の利用による地域の森林保護、地域産業の発展、雇用の増進など 地域への貢献を目指しています。地球にやさしい資源循環型社会の実現を目指して、今後とも国産材の積極的な活用を続け、日本の森林の再生と地域への貢献に向けた事業を展開してまいります。