秋田林業大学校は、秋田杉の保護と育成に尽力された

2019年4月22日(月)、秋田林業大学校で今年の4月から研修を受け始めたばかりの第5期生13名を迎え、当社の向浜第一・第二工場で工場見学を行いました。工場見学に先立って、向浜第一工場のホールで斎藤取締役生産本部長が当社の概要を解説し、当社が合板の原料として使用する木材のほぼすべてが国産材であること、非常に多くの合板が毎日生産され全国へ出荷されていることなどをお話しさせていただきました。

斎藤取締役生産本部長

真面目に聞く研修生たち
工場見学では研修生たちを3つのグループに分け、工場機械の解説や各所に設置された安全対策の機器などについて解説しながら1本の丸太が合板に変わっていく過程を見ていきます。研修生たちは熱心にメモを取り、生産現場から運ばれた丸太が次々と合板へ加工されていく様子を食い入るように見つめていました。






昨年の秋田林業大学校の研修生募集ポスターには、同校を卒業した当社の森林事業部社員が起用されました。当社の森林事業部では高性能林業機械を活かした効率的な原木生産に加え、苗木の育成や植林など、森林管理のプロフェッショナルとして計画的な森林経営を実践しています。
当社は、苗木の栽培から国産材合板の製造まで一貫したビジネスモデルの確立を目指して「植える」→「育てる」→「収穫する」→「使う」を繰り返し実践することで、国内の森林の再生をはじめ地球環境の保護に取り組んでおります。

今年春に開講した宮崎林業大学校や熊本林業大学校、そして長野県林業大学校の専門職短大への移行に関する取組みでは、実践的な林業だけでなく異業種との連携や国際基準のカリキュラムも学べる学校を目指すなど、全国的に活発な動きが見られる林業大学校。日本やアジアをリードする森林経営・林業のプロとなる人材育成を進め、将来的には国際的に活躍する人材が出てくる可能性も期待されています。

当社は全国有数の林業大国である秋田の発展を願い、国産材利用に留まらず人材教育の面からも貢献したいと考えております。TPP11協定の発効に伴い国際競争が本格化する合板業界において、素材生産の効率化や人材育成による林業の発展は国産木材の安定供給につながります。
当社はこれまで以上に国産材合板の利用を推進するとともに、国際競争に向けて若手の人材育成に尽力してまいります。