2019年9月19日、マレーシア・サラワク州のクチンにおいて、日本・インドネシア・マレーシアの三ヵ国による「第22回 三国合板合同会議」が開催されました。この会議には、三ヵ国の合板・輸入関連5団体が集まり、各国の合板産業に係る各種報告がなされたほか、合板を取り巻く様々な事項について意見交換が行われました。日本からは日本合板工業組合連合会と日本木材輸入協会の2団体が参加し、当社の代表取締役社長の井上篤博が日本合板工業組合連合会会長として出席しました。

会議では、合板の需給や原料調達、物流の問題等幅広い分野にわたって協議が行われました。参加各国は多くの共通した問題や懸念に直面しているものの、日本・インドネシア・マレーシアの三ヵ国が今後も更なる協力を深め、合板全体の需要シェアを内外で拡大することに努めていくことで全会一致し閉会しました。




本会では原料問題や環境問題への配慮についても議論されました。「持続可能な木材の供給」が今後もビジネスの鍵になることが提示され、合板業界として将来にわたって持続可能な社会の実現に向けた取り組みが重要であることが改めて確認されました。
原料の安定供給と持続性確保のために木材資源の循環利用は大切であり、当社でも2019年4月に国産カラマツや少花粉杉等の苗木生産(コンテナ苗)を開始し、高性能林業機械を駆使した効率的かつ計画的な森林管理を行うことによって、持続可能な森林経営を実践しています。「植える」→「育てる」→「収穫する」→「使う」のサイクルを繰り返し、資源循環型社会を次世代へと引き継いで行きたいと考えています。この木材資源の循環は、炭素の固定化による地球温暖化防止への貢献にもつながり、当社は国内最大の合板メーカーとして合板の安定供給と持続可能な社会の実現に向けて引き続き努めて参ります。
