2018年10月24日、台湾の竹北市において「第40回 日・台・韓 合板産業懇談会」が開催されました。日本、台湾、韓国の3国から合板産業関係者35名が参加し、合板需要の動向や貿易・環境などの現状に関して報告するとともに、原木の安定供給、関税に関する基本方針、低炭素社会の実現、2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsの目標達成に向けた取り組みなど合板産業の国際的な課題について意見が交わされました。

井上篤博日本合板工業組合連合会会長が挨拶

35名の合板産業関係者が出席
当社社長でもある井上篤博は日本合板工業組合連合会会長として出席し、台湾区合板製造輸出業同業公会の劉光栄理事長、韓国合板ボード協会の鄭然駿会長と様々な目標へ向けて3国の連携をさらに強化していくことを決定しました。


懇談会では、木材製品の需要拡大が炭素の固定化に寄与し、地球温暖化防止を促進するとの認識を各国で共有して持続的な森林管理に努めていくこととしました。また、国産材を含む針葉樹材や植林木を活用した合板及びボードの品質及び性能の向上に関する技術開発について情報交換を行う事で各国の合板産業がともに成長していくものとしています。
国産材を「使う」→「植える」→「育てる」→「収穫する」を繰り返す木材資源の循環は森林を明るく豊かにするだけでなく、炭素の固定化を促進して地球温暖化防止に貢献します。また、石油などの限りがある化石燃料とは異なり、木材は森林を循環させることで持続的に得られるエネルギー源としても注目されています。当社では工場内に設けた発電所で木質バイオマス発電を行い、地球上の二酸化炭素を増やすことなくカーボン・ニュートラルな合板生産を実現しています。

この度の懇談会では日本、台湾、韓国3国の協力体制をさらに強めていくことが決まったほか、アジア諸国の合板産業の成長、地球温暖化をはじめ自然環境の保全についても話し合われました。当社は国産材利用を進めて地球環境の保護と日本の森林の再生に取り組むほか、お客様へより良い国産材合板を提供できるよう今後とも励んでまいります。