伝統行事「なまはげ柴灯まつり」無病息災を願う

 秋田を代表する冬の観光行事の一つである「第59回なまはげ柴灯まつり」が2022年2月11日から13日までの3日間にわたり開催されました。
 昨年に続き新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から事前申込制による入場者の人数制限や各種感染防止対策をとりながら、行事の一部を変更、縮小し、まつり全体の時間も短縮する中での開催となりました。

 一部行事が内容を変更されましたが、地元の北陽小学校児童らによるなまはげ学習発表が場内スクリーンで放映され、寸劇を交えてなまはげの由来やしきたりを説明し日頃の学習の成果が披露されました。
 その後場内では男鹿市内各地で大晦日に行われる「なまはげ行事再現」や和太鼓となまはげを組み合わせた新しい郷土芸能「なまはげ太鼓」、日本の現代舞踏の先覚者・故石井漠氏が振り付け、息子の作曲家石井歓氏が作曲した「なまはげ踊り」など様々な行事が行われました。

なまはげが家々を訪れ訓示を残し
帰っていく様子を再現
柴灯火の前で赤と青のなまはげが
激しく勇壮に踊る
家内安全、五穀豊穣などを願って
激しく太鼓を打ち鳴らす

 新型コロナウイルス感染が続く状況で、感染対策を徹底した開催をするにあたり、ワクチンの接種済み証明書、PCR検査などの陰性証明の提示を求めるなど地元関係者やボランティアなど多くの人達が調整や準備を行いました。
 このコロナ禍の中でも伝統行事を残していこうと奮闘した関係者の方々への感謝を込めて当社は地元企業として、今年もなまはげ柴灯まつりを支援しました。

真山神社社殿へと続く石段
仁王門にある支援企業の
社名が入った看板
石段脇にある支援企業の
社名が入ったのぼり旗
広場にある立見観覧席に設置された
当社の地域への取り組みを紹介する看板

 行事のメインは、なまはげに扮する地域の若者達が参道入口の石段にて神(しん)の入った面を授かり「なまはげ」と化して山に入る「なまはげ入魂」、そしてそのなまはげたちが山から真山神社境内へ下りてくる「なまはげ下山」です。
 闇の中に松明をかざしながらなまはげが現れ、雪山から降りてくる姿は勇壮かつ幻想的でその場にいるすべての者を魅了します。山から降りてきたなまはげたちが場内を練り歩き、まつりはクライマックスを迎えます。観客は距離を取りながらもスマートフォンなどでその勇壮な姿を撮影していました。

なまはげと化す儀式「なまはげ入魂」
松明を掲げ山の上を進むなまはげ
「なまはげ下山」は勇壮かつ幻想的な光景
境内を練り歩き雄叫びを上げながら怠惰を戒める

 当社の男鹿工場では、防音壁を利用し「潮風ギャラリー」での絵画や地域の防犯意識の向上をめざす標語の展示を行い、また清掃ボランティア活動「船川港湾区域アダプト・ロード・プログラム」に参加し環境・景観の保全活動に取り組んでいます。
 地域の雇用を支えながら経済の活性化の一端を担うとともに、なまはげ柴灯まつりや男鹿日本海花火など様々なイベントやまちづくりの支援を通して地域をともに盛り上げています。

中学生健全育成標語コンクール
入賞作品を紹介
小中学生の絵画作品を紹介する
潮風ギャラリー
船川海岸通りの景観美化を保つ
アダプト・ロード・プログラム
男鹿水族館GAOホッキョクグマ産室
へ木材チップをプレゼント

 ユネスコ無形文化遺産に登録されて以来、国内外から注目を集める男鹿のなまはげ。男鹿の各集落の若者たちがなまはげに扮して、家々を巡り、怠け心を戒め、五穀豊穣などをもたらすとして、古くから大切に受け継がれてきました。無病息災を願う神事でもあり、コロナ禍の今こそ大切にしたい行事でもあります。
 当社はこれからも地域の一員として、伝統行事を守り、世界に誇れるなまはげを未来へ残すため奮闘する地域の皆様を応援し、ともに地域を盛り上げてまいります。

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