2022年4月30日秋田市大森山動物園でユキヒョウの赤ちゃん(メス)が1頭生まれました。園では22年ぶりとなる赤ちゃんの誕生となり「リヒト」(オス、6歳)と「アサヒ」(メス、11歳)にとって初めての子どもとなりました。
ユキヒョウの展示場は地面がコンクリートのため、成長の過程で木登りをした赤ちゃんが誤って落下すると大きなケガにつながる可能性がありました。このため落下した際のクッションとして当社の製造過程で生じるむき芯材を加工した木材チップを役立ててもらおうと9月6日木材チップの袋詰め、積込作業が向浜工場で行われました。







木材チップの敷き詰め作業はスタッフの皆さんがバックヤードから展示場まで何往復もかけてチップを運びこむところから始まり、充分な厚さでまんべんなく敷き詰められ、落下してもケガをする心配のないフカフカとした地面に生まれ変わりました。
また動物園にインターンシップに参加していた秋田商業の生徒たちも作業に加わってくれました。





野生のユキヒョウは中央アジアのアルタイ山脈やヒマラヤ山脈など標高の高い厳しい自然のなかで暮らしているため「幻の動物」といわれています。名前の通り雪のように白く美しい見た目で人気を集める動物です。
ユキヒョウは絶滅危惧種に指定されていて国際的に保護されています。国内や海外の動物園間で協力し繁殖に取り組んでいる動物であり、「アサヒ」は2021年に東京都日野市の多摩動物公園から「リヒト」の繁殖相手としてやってきました。
木材チップはカビ、ダニなどの発生や繁殖の抑制、消臭やリラックス効果を期待できます。木材チップの地面の上を元気に動き回り大きく育つことを期待しております。


秋田プライウッド男鹿工場では男鹿水族館GAOのホッキョクグマの展示場や産室に木材チップをプレゼントしており「豪太」と「ユキ」、「フブキ」の親子が元気に暮らしています。
今回向浜工場では初めてとなる木材チップのプレゼントとなりましたが、ユキヒョウの子どもは展示場を走り回ったり、チップをかじって遊んだりと気に入ってくれたようです。
動物園は珍しい生き物を見ることができ、その生態にふれることで「命の大切さ」を感じることができる貴重な時間と機会を提供してくれます。たくさんの動物たちを学ぶことで、地球環境を守る大切さにも理解を深めることができます。国産材の活用を推進し、森林資源を循環させて地球環境の保護に貢献する当社も動物園の取り組みを共感しながらこれからもユキヒョウ「アサヒ」と「リヒト」の子育てを応援します。