誇れる地域の伝統を次の世代へ。掛け声戻った秋田竿燈まつり

 秋田の熱く短い夏を盛り上げる東北三大祭りの一つ「秋田竿燈まつり」が8月3日から6日の4日間にわたって開催されました。今年は町内や企業、団体合わせて67の竿燈会が昨年より18本多い256本を出竿し、光の稲穂が竿燈大通りを埋め尽くしました。
 「ドッコイショー、ドッコイショ」の掛け声が戻った会場は差し手と観客が一体となった盛り上がりが復活し、いつもの竿燈まつりの熱気がようやく帰ってきました。

寺町四区竿燈会からお贈りいただいた当社創業60周年記念の提灯
世界に一つしかない貴重な提灯は本社入口に展示しました

 当社は地域の皆様とともに竿燈まつりを盛り上げるべく「寺町四区竿燈会」のスポンサー企業として今回で7年目の参加となりました。当社社員は本番まで積み重ねてきた練習の成果を披露すべく、力と心を込めて技を披露しました。
 天候に恵まれた4日間となり、差し手の演技や囃子方の演奏も充実し、華やかな笛と体中に響く太鼓の音、「ドッコイショー、ドッコイショ」の掛け声が混ざり合う中で熱のこもった力強い妙技が次々と繰り出されました。

 太鼓を載せる屋台には、社有林「アキプラの森 鳥海」の内照式写真パネルが設置され、秋田の美しい森林や自然をアピールしながら、演奏に集中する囃子方を支える舞台となりました。

 小若の囃子方が演奏する太鼓を載せる屋台は、当社の9mm厚国産材構造用合板が使用されており、町紋や伝統的な装飾が目を惹くこだわりの1台は寺町四区の職人さんたちの手によって製作されました。強くて軽い合板は移動しやすく、丈夫なつくりとあって寺町四区の皆さまから好評をいただいています。

 力強い演技や華やかな演奏は日頃からの練習の賜物です。大人たちの演技を見ながら子どもたちが技を学ぶことで竿燈は次の世代へと受け継がれていきます。伝統ある演技の継承がこれからもきちんと行われていくよう当社はこれからも寺町四区竿燈会と共に力を合わせてまいります。

 その日の最後となる3回目の演技では会場の盛り上がりは最高潮に達します。「ドッコイショー、ドッコイショ」の掛け声に応えるように差し手たちは「流し・平手・額・肩・腰」と竿燈妙技を披露し、囃子方の軽快で活気ある演奏と相まった素晴らしい演技を目の前にした観客は4年ぶりの通常開催となった本来の竿燈まつりの醍醐味を心ゆくまで堪能していました。

 待ちに待った通常開催の竿燈まつりでしたが、7月中旬の記録的大雨で市内は広範囲で浸水し大きな被害を受けた竿燈会もありました。竿燈まつりは御幣に邪気や睡魔、病魔を乗り移らせて川に流すねぶり流し行事が起源とされ、五穀豊穣や無病息災を願う行事でもあり、今年は水害からの復旧の願いも込められ竿燈が上げられました。秋田の夜空を彩る光の稲穂が希望の光となる竿燈まつりは秋田が世界に誇れる大切な伝統・文化です。
 当社はこれからも竿燈まつりに協賛し、地域社会の期待に応える企業として地域社会に貢献するとともに、寺町四区竿燈会の皆様や地域のお客様との関わりを大切にして、秋田竿燈まつりを未来へと引き継いでまいります。

秋田竿燈まつり写真ギャラリーはコチラから!
秋田市竿燈まつり実行委員会公式WEBサイト「秋田竿燈まつり-Akita Kanto Festival-」

TOP