GAOホッキョクグマの「ユキ」に木材チップをプレゼント!

 2023年10月、男鹿水族館GAOはメスのホッキョクグマ「ユキ」が妊娠・出産の可能性があるとして「産室」の準備をしました。出産する部屋である「産室」には当社の木材チップが活用されていて、2012年から木材チップをプレゼントしています。
 10月上旬にはGAOの飼育スタッフと男鹿工場の社員が共にユキの妊娠、出産を期待しながら、木材チップの袋詰め作業を行いました。ユキが妊娠をしていた場合、11月~12月の出産が予定されています。

 ホッキョクグマの豪太とユキは繁殖期に合わせて今年の3月29日から7月28日まで同居を行っていて、繁殖行動が同居の初日に1回確認されています。ホッキョクグマは事前に妊娠を確認することは非常に困難な生き物で、繁殖行動が確認された場合は妊娠を想定して産室の準備を行います。豪太とユキには2020年12月に「フブキ」が誕生していて、2頭目赤ちゃんの誕生が期待されています。
※「フブキ」2023年3月に東山動植物園(愛知県名古屋市)に引っ越ししました。

木材チップの産室でフブキを見守るユキ(2021年2月)
※男鹿水族館GAO提供

 作業当日は雨天が予想されていましたが、予め倉庫内に木材チップを詰め込んだコンテナを用意しており、作業開始時は倉庫内で作業を行いました。産室の整備がスケジュール通りに進められるよう雨で濡れていない木材チップを準備することができました。

 野生のメスのホッキョクグマは出産を迎えると雪へ穴を掘り、その中に籠って出産・子育てをします。獣舎内では巣穴を作ることが難しいため、木材チップを大量に敷き詰め産室を整備します。カビ、ダニなどの発生や繁殖の抑制や、消臭、リラックス効果が木材チップには期待できることから、安心して出産・子育てできる環境が整います。

木材チップが敷き詰められた産室
※男鹿水族館GAO提供

 ホッキョクグマは地球温暖化などの影響で個体数が減少しており、これを受けて国内の動物園ではホッキョクグマの繁殖が積極的に進められています。国内では飼育下でのホッキョクグマの自然繁殖は成功例が少ないながらも、GAOでは2012年のクルミ、2020年のユキ出産と2つの成功例があり、どちらも当社の木材チップが敷かれた産室で出産、子育てが行われています。当社はホッキョクグマの種の保存につながるユキの妊娠・出産を祈っています。

フブキに続く赤ちゃんが
期待される「ユキ」
GAO随一の人気者「豪太」
木材チップで作られた産室を紹介するパネル

 当社は2023年7月男鹿市船川港船川地区の森林を新たに取得し社有林「アキプラの森 男鹿」と名付け森林資源を持続的に活用する森林経営の強化を図っています。
 人や動物たちが安心して住める自然環境の保護や持続可能な社会の実現に向けて、国産材合板の活用を通して森林資源を循環利用しながら、地元企業として、男鹿、秋田に元気を与える男鹿水族館GAOのホッキョクグマの「豪太」と「ユキ」を応援していきます。

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