「第50回新年合同賀詞交歓会」で合板業界のさらなる発展を期す

 2024年1月9日、東京都合板組合連合会主催による「第50回新年合同賀詞交歓会」が合板メーカー、問屋、商社、機械メーカー、接着剤メーカーなど業界関係者500名の出席のもと明治記念館(東京都港区)を会場に開催されました。
 4年ぶりの開催となった賀詞交歓会で参加者は各社の状況などを報告し合い、合板業界のさらなる発展に向けた展望を見据えながら交流を深めました。

 主催者を代表して東京都合板組合連合会会長を務める当社社長の井上篤博が挨拶に立ちました。合板業界ではJAS認証の取得を受けた厚さ50mmの合板よりさらに厚い100mmから200mmの超厚合板(CLP/Cross Layered Plywood)の製品開発も進んでおり、木造住宅の耐震補強や木造の中高層ビル建築への利用を拡大するために超厚合板のJAS製品化が急務であることを述べました。
 来賓として青山豊久林野庁長官、佐々木俊一国土交通省大臣官房審議官、築田真由美東京都産業労働局農林水産部長からご祝辞を頂戴しました。

井上社長による主催者代表挨拶
築田真由美東京都産業労働局
農林水産部長のご祝辞
業界のさらなる発展に向けて
交流を深める参加者

 超厚合板(CLP)は単板を直交積層して厚物合板を上回る厚みを実現させて中高層建築物にも利用できる木質建材として開発が進められています。高い強度を有し、断熱性、気密性、遮音性に優れており、単板によって構成されているため歩留まりが高く、品質と供給が安定しているなどのメリットがあります。
 戸建て住宅や鉄骨造中層ビルへの利用やパネルシステムとして防音室、キッチンカー、屋外サウナなど様々な活用方法が広がります。

遮音性を生かした防音室
強度と木目を生かしたキッチンカー
断熱性を生かした屋外サウナ(左:タル型、右:ハコ型)
※出典:「近未来建材 超厚合板」パンフレット(宮城県CLT等普及推進協議会)

 2050年カーボンニュートラルの実現を目指す中で、住宅・非住宅建築物への木造木質化が推進されています。木造木質化された建築物は都市部にある森林として長期間にわたり炭素を貯蔵することができます。超厚合板(CLP)がJAS製品化され、普及が進むことにより、都市の木質化も進み国産材の利用拡大にもつながります。
 当社はこれからも『植える、育てる、収穫する、上手に使う。そしてまた植える』という永遠の緑の循環を守り、適切な森林資源の循環利用と持続可能な森林経営を実践して、脱炭素社会の実現やSDGs達成に向けて事業を進めてまいります。

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