1907(明治40)年11月3日は、故浅野吉次郎翁が独自にロータリーレースを開発し初めて合板を製造したとされる日です。浅野氏が我が国で初めて「合板」を製造したことに敬意を表し、現在の合板産業の隆盛を築いた功績を称えるとともに、合板の利用拡大を図り、合板業界がさらなる発展することを祈念し、2012年「合板の日」が制定されました。

令和6年度「合板の日」記念式典(主催「合板の日」実行委員会・𠮷田繁会長)は2024年11月8日に新木場タワー(東京都江東区)の1階大ホールで開催されました。合板メーカーや機械メーカー、商社、問屋などの業界関係者、林野庁や東京都等の関係官庁や団体など約200人が参集し、合板が日本の住宅産業を支えてきた歩みや合板産業のさらなる発展への思いを新たにしました。
合板産業の発展への貢献に対して贈られる「実行委員会感謝状」は株式会社日刊木材新聞社岡田直次代表取締役会長が受賞しました。岡田会長は日刊木材新聞社の記者、編集者として半世紀以上にわたって努め、経営者としても広く木材界へ情報発信し、業界の発展と地位向上に向けた様々な言論を展開するなどの実績が評価されました。
同表彰では当社社長の井上篤博が日本合板工業組合連合会会長としてプレゼンテーターを務め、岡田会長へ感謝状・副賞を贈呈しました。授賞後岡田会長は今回の授賞を個人としてだけではなく日刊木材新聞の栄誉として末永く掲示したいとして、今後も業界発展のため業界の実情をつぶさに報道していくと決意を表しました。


当社は政府が目指す合板用材の国産材利用量年間700万立方メートル達成に向けて、キャッチフレーズ「GO(合板)!700!」を掲げ、国産材の利用促進のため選挙ポスター掲示板やスポーツチームの試合会場、イベントなどへの合板の資材提供など様々な用途での合板の活用を追求しています。
また合板の新たな活用方法として「木口の積層面」を「魅せる」施工方法等を提案し、合板の無限の可能性を追求しています。主に「建物の構造用」として「平面」で利用されてきた合板を、デザイン性や意匠性を高めることよって新しい利活用の方法が生まれています。
合板の新しい活用の広がりによって建築物の木造・木質化が推進されることで、木材利用が拡大し脱炭素社会の実現に向けて大きく貢献することができます。












2050年カーボンニュートラルの実現、持続可能な開発目標【SDGs】の達成を目指す中、森林資源の循環利用による二酸化炭素の吸収効果、木材製品の持つ炭素の貯蔵効果をはじめ、木材の価値が再認識され木材利用の必要性が高まっています。
合板の日にあたり、日本の合板産業に多大な貢献を果たした故浅野吉次郎翁に思いを馳せるとともに、さらなる国産材合板の利用拡大を図り、「持続可能な木材利用」に努めながら、地球環境の保護と持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。