2024年の木材自給率が公表されました

 林野庁より2024年の木材自給率が発表され、自給率は全体で42.5%と2023年に比べて0.4%微減となりました。木材の総需要量は8,187万4千立方メートルとなり、前年と比較すると2.5%増加し2年ぶりに8000万立方メートル台に回復。合板の総需要量は772万9千立方メートルと前年と比べて3.4%増、国産材自給率は51%となり、昨年に引き続き50%台を維持する結果となりました。

 当社は合板の新たな使用方法である【新コンセプト合板】を展開することにより建築物の内装木質化を推進しています。木口の積層面を「魅せること」で意匠性を高めた「積層面壁面」とともに「金物工法プレカット」、フローリング「コニファーエース」、「秋田杉内装材 杉小町」など当社とグループ各社の製品によって一部屋まるごと内装木質化のトータルコーディネートが可能となりました。
 「木口の積層面」を活かして意匠性を高めた【新コンセプト合板】によってさらなる国産材の利用推進と新たな市場の開拓による木材利用の拡大を目指しています。

積層面壁面(12mm厚、22mm厚、32mm厚)で一般住宅をリフォーム
積層面壁面のサイズ幅約7.3m×高さ約2.4mで工場壁面を木質化
「内装材 杉小町」壁、「コニファーエース・タイガーオーク」を採用した当社厚生棟1階の廊下
「全層杉合板」壁、「金物工法プレカット」で施工した当社厚生棟2階の廊下
丸形の「特殊厚合板」デザインを施したブラウブリッツ秋田クラブハウスの階段壁面
「秋田杉内装材 杉小町」が腰壁に採用されたブラウブリッツ秋田クラブハウスの廊下

 また「GO(合板)!700!」をキャッチフレーズに、合板用材の国産材利用量年間700万立方メートルの達成を目指し国産材の需要拡大に努めており、様々なイベントへの合板、むき芯などの素材の提供やコラボレーションによって合板の新たな活用方法を追求しています。
 脱炭素社会の実現に向けて、当社の国産材合板をはじめとする伐採木材製品「HWP(Harvested Wood Products)」の持つ炭素貯蔵力を最大限生かしていくことが求められています。今後も様々な機会において合板の活用を通じて、木材利用や木質化をさらに推進していきます。

秋田駅ビルで行われた「あきた まちのえき 夏」に素材提供
木に親しむ機会をつくる「ソウゾウカンラボ拡大デー」に素材提供
「ORAe(オラエ)アキタファニチャー」の展示販売会で参考展示
障がいのある方々の芸術作品の展覧会に展示のための合板やむき芯を提供

 2050年カーボンニュートラルの実現を目指す中、森林資源の循環利用による二酸化炭素の吸収効果、木材製品の持つ炭素の貯蔵効果をはじめ、木材の価値が再認識され木材利用の必要性が高まっています。
 これからも【新コンセプト合板】の提案により木質内装化を推進、国産材合板の活用方法を追求しながら、地球環境の保護と持続可能な社会の実現に向けて貢献して参ります。

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