秋田県は森林伐採後に再度苗木を植栽して育てる「再造林」を進めるため「カーボンニュートラルに挑戦する再造林拡大事業」を展開しており、森林の若返りを図り、二酸化炭素を吸収する働きを向上させることでカーボンニュートラルの実現に向けて努めています。
当社もこの再造林事業を後押しするため育苗事業を拡大させており、今年も向浜工場の敷地内にある育苗ハウスでコンテナ苗の播種(種まき)作業が始まりました。


苗木生産は2019年の開始から今年で8年目となり、当社の森林環境事業を担うエーピーフォーレの社員が昨年より5万本多い目標生産量30万本を目指して作業を行っています。
基本となる土づくりは、育苗培土と水を攪はん機によって混ぜ合わせて、樹脂製の多孔容器(マルチ・キャビティー・コンテナ)の40個の孔に入れて苗床とします。コンテナに土をならして充填した後、種まき作業場へと移動します。
播種作業は1つのポットあたり5粒程度の種を丁寧に蒔いて通気性・保水性が高い鹿沼土を覆土します。土づくりと播種作業はシンプルな作業の積み重ねとなりますが、丁寧かつ迅速に行うことで、発芽率と作業効率の向上を目指しています。










現在、育苗施設で管理している、播種作業から2年が経過した約20万本の苗木は今年の秋に出荷予定で、県内の国有林と民有林で植林され育てられます。
秋田県では2026(令和8)年4月1日、再造林の促進に関して基本理念を定め、県の責務並びに市町村、森林所有者、林業経営体、関係事業者及び県民の役割を明らかにし、森林資源の循環利用と森林の有する多面的機能を持続的に発揮することを目的とした「秋田県再造林の促進に関する条例」が施行されました。
エーピーフォーレには森林所有者への再造林などを働きかける技術者「あきた造林マイスター」が在籍しており、育苗事業、素材確保体制をさらに強化、発展させて秋田県の再造林推進の取り組みを支えています。
2026年秋の出荷を待つ苗木
播種作業後1年が経過した苗木


コンテナ苗は従来の裸苗と比べて根がしっかりと張りやすく、植栽後の活着率が高いことが特長で、再造林の効率化や作業負担の軽減が期待でき、森林資源の循環利用を推進する上で欠かせません。苗木生産や素材確保を安定的に行うことは森林の健全な成長を支えて二酸化炭素の吸収・固定化にもつながり、脱炭素社会の実現に向けた重要な取り組みとなります。
当社は森林環境事業をさらに拡充して再造林を推進し、森林資源を持続的に利用しながら林業・木材産業の成長、脱炭素社会の実現に努めて参ります。
