森林資源の活用によるGXの実現に向けて 「Science Tokyo GXI」が向浜工場を視察

 2026年10月23日、東京科学大学(2024年10月に東京工業大学と東京医科歯科大学の統合により誕生)の「グリーン・トランスフォーメーション・イニシアティブ(Science Tokyo GXI)」が主催する「秋田森林GXの最前線」の視察先の一つとして当社が選ばれ、「GXI」の会員27名が当社向浜工場を訪れ、合板の製造工程などを視察しました。
 Science Tokyo GXIは、東京科学大学においてグリーン・トランスフォーメーション(GX)研究を推進する拠点で、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、エネルギーや炭素循環に関する研究を行うほか、産官学が連携したオープンイノベーションを推進し、GX技術の社会実装と地球環境に調和した社会の構築を目指しています。

 「Science Tokyo GXI」事業は政府が進めている2050年カーボンニュートラル(CN)を社会のGXにより実現するため、令和4年度からミッション実現加速化経費により開始されました。豊かな森林資源を有する森林王国・秋田が先進的な森林CN産業で先行している模範地域として捉えられている中で、今回の視察は秋田県域の森林産業プロセスを見学し、プロセスのCN貢献性や将来展望、技術課題の理解を深めるほか、秋田県の行政・産業の関係者と意見交換を行うことを目的としました。
 向浜第一工場厚生棟ホールで当社のカーボンニュートラルに向けた取り組みを紹介した上で、合板の構造や強度についてオリジナル鍋敷きを手に取ってもらい、また、単板3枚を使った折り曲げ実験をしてもらうことで合板の強度の仕組みを体感してもらいました。

 工場内では2班に分かれて、秋田県産スギをはじめとする国産材合板を生産する製造工程を見学しました。原木を単板に加工し、乾燥、接着、圧着などの工程を経て合板が完成するまでの生産工程を通じ、木を無駄にせずに余すことなく利用する当社の取り組みを紹介しました。
 「伐って、使って、植える」という森林資源の循環を生み出す上で欠かすことのできない育苗施設では、秋田県が進めている再造林促進の取り組みをふまえて、順調に増加しているコンテナ苗の生産量や成長の早いエリートツリーや少花粉スギ、雪害抵抗スギなどの樹種の生育状況を説明しました。

 厚生棟ホールに戻って行われた質疑応答では様々な質問がなされ、一つひとつに対し丁寧に回答を述べました。今後の当社事業のクオリティを上げるヒントとなる質問も出されて有意義な質疑応答となりました。
 最後に「Science Tokyo GXI」統括である加藤之貴教授から今回の見学の御礼を含め、当社のカーボンニュートラルに資する森林資源の循環を事業の核とする内容に評価をいただくお言葉を頂戴しました。

 今回の見学では「GXI」会員の皆様に、国産材合板の生産工程を通じて、森林資源の有効活用や木材利用が持つ可能性がカーボンニュートラル実現に向けて大きな役割を持つことに理解を深めていただきました。森林資源の活用によるGXの可能性や、地域の林業・木材産業が持つ新たな価値について理解を深める機会ともなりました。
 当社は今後も産学官の連携に参画し、国産材の利用促進と合板の新たな可能性を求めて、持続可能な森林づくりとカーボンニュートラル社会の実現に貢献して参ります。

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