日本最大の合板メーカーグループである「セイホクグループ」では年に一度、各企業から安全担当者が一堂に会し、社員の健康と安全を守るため会議を開いています。2018年10月25日(木)、「第5回セイホクグループ安全担当者会議」が当社の向浜第一工場 厚生棟ホールで行われ、全国各地から集まった安全担当者たちが熱い議論を交わしました。

会議に参加した企業は、合板の製造をはじめ多種多様な業務を行っています。そのため、それぞれの職場で発生した事故を基に原因と対策をグループで共有し、十分な対策がとられているか、他社ではどのような事例があるかなどを話し合うことでグループ全体の安全性向上を目指しています。今回は初めての試みとしてブレインストーミング方式での会議も実施し、皆さんから多くのアイディアが生まれました。


当社の三浦常務取締役が「労働災害を未然に防ぐため、様々な面から考えていきたい。忌憚の無いご意見をいただき、各社で共有することで職場の安全向上に活かしていきましょう。」と述べ、企業の垣根を越えて労働災害を防ぐため、時には厳しい意見も言い合うなど腹を割った議論が展開されました。



当社を含めた各社による事例報告では、各職場で発生した事故について発表し、事故が起こった経緯、再発防止のために行なった対策などを資料とともに解説していきます。安全性を考慮して設計された設備で安全な操業を行っていれば、事故は起こり得ません。しかし、どれほど社員の安全に配慮しようとも意外なところから労働災害が発生することが多いため、発生した事故を二度と繰り返すことのないよう、職場に潜むリスクを徹底して洗い出し、一つひとつの安全対策を検討しました。




「安全パトロール等」「非定常時作業」「働き方改革」の3つのテーマに沿ったブレインストーミングを行いました。事故防止のため各社が実施している安全パトロールや安全衛生会議、危険予知ボードの活用や社員の安全教育など、様々な施策のより良い活用法の提案、どのように社員の意識向上を図るかなど意見を出し合います。全く前例のない提案も飛び出すなど、革新的な考えがいくつも生まれました。

発想の連鎖が起こりやすい会議方式


非定常時作業は、保守点検作業やトラブル対応の作業など日常的には発生しない作業のことで、事故が発生しやすいタイミングとされています。作業に未習熟な若手社員だけでなく、ベテラン社員であっても焦りや咄嗟の行動が原因で事故につながる可能性が高いため、複数人で落ち着いて対処する、遅れは後で取り戻せるので焦らないなど、社員の意識改革を重視する意見が多く出されました。




働き方改革への対応については、既に各社が取り組んでいる勤怠管理の方法を参考にした社員の勤務状況を把握する施策の提案や、昨今の異常気象への対策として快適な職場環境を実現することで社員の体調に配慮することで安全向上につなげる方策など様々な討論が行われました。

今回の安全担当者会議は朝から晩まで丸一日をかけて闊達な意見が交わされ、社員の安全対策にはじまり福利厚生にも話が広がるなど、非常に内容の濃い会議となりました。各社の安全担当者は、この日得た多くの意見や提案を自社へ持ち帰り、社内で共有することで安全対策の向上に取り組みます。
当社は社員がこれまで以上に安心して働ける職場の実現を目指し、より安全な操業によって更に地域へ貢献できる企業へと成長してまいります。