令和4年版「森林・林業白書」に当社の取り組みが紹介されました

 森林・林業白書は森林・林業基本法に基づき政府が毎年国会に提出するもので、森林・林業の動向と政府の施策について記述され、白書を通じて森林・林業に対する国民の関心と理解がより深まることを目指しています。
 このたび「令和4年版森林・林業白書」が公表されました。この中で合板工場や製材会社等が原木を安定的に確保するため林業へ参入するなど「林産複合型経営」が広がりつつあることが報告され、森林資源を適切に存続させながら事業を安定的に展開することに取り組む企業として当社が紹介されました。

社有林「アキプラの森 鳥海」

 令和4年版の白書では「令和3年の木材不足・価格高騰(いわゆるウッドショック)への対応」と、「グリーン成長のカギを握る木材需要拡大と木材産業の競争力強化」の2つのテーマが特集として取り上げられています。
 特集2「グリーン成長のカギを握る木材需要拡大と木材産業の競争力強化」のテーマでは、建築分野における木材利用の動向、合板工場や製材会社等の大規模化や国際競争力強化等について紹介されており、この中で林産複合型経営の拡大を図る企業の事例として当社が取り上げられています。林業経営体が減少する中、森林資源を適切かつ持続的に活用していくことが欠かせないという意識の高まりを受け、長期にわたり持続的な林業経営を担う主体の一つとして期待されている旨が述べられています。

 当社は計画的な植林・間伐等の実施から国産材合板の製造までを一貫させることで森林資源を持続的に活用する森林経営を実践しています。2019年には育苗事業としてコンテナ苗の生産を開始し、以降は年々増産体制を整え2022年春には18万本のコンテナ苗を生産しています。
 今後も苗木の生産および原木の素材生産の能力を向上させ、中長期的な素材確保の体制を整えて森林事業の拡大を図ってまいります。

 当社をはじめとする森林・木材産業は、大気中にある二酸化炭素を固定化できる最先端の事業を行っています。当社の製造する国産材合板は伐採木材製品(HWP/Harvested Wood Products)として炭素を固定化することができ、またカスケード利用によってさらに長期にわたる固定化が可能で二酸化炭素の排出を抑えることができます。
 私たちはこれからも「地球環境の保護と住環境の充実を目指して」、日本の森林の再生と地域社会へ貢献ができるよう努めてまいります。

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