2021年の木材自給率が公表されました

 林野庁から2021年の木材自給率が発表されました。2021年は41.1%と2020年に比べて0.7%と僅かに減少しましたが、合板の総需要量は1,029.4万立方メートルと2020年と比べ137.5万立方メートル増加してコロナ禍前の水準まで回復しました。
 2020年木材自給率は1972年以来約半世紀ぶりに40%台に回復しました。合板は過去5年横ばいで推移しており、全体の自給率を押し上げるの要因の一つとなっています。

 昨年2021年6月に「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が成立し木材利用促進の対象が公共建築物から建築物一般に拡大されました。また2021年の木材不足や価格高騰(いわゆるウッドショック)の中でも総需要量や国内生産は高まっています。
 国産材利用を促進する動きは活発化しており、当社でも苗木の生産および原木の素材生産の能力を向上させ、素材確保の体制を整えて中長期的な森林経営を視野に森林事業の拡大を図っております。

 持続可能な開発目標【SDGs】、2050年のカーボンニュートラル実現を目指す中、森林が担う役割の重要性が高まっています。炭素の貯蔵庫としての地球温暖化防止、水源かん養機能や生物多様性の保全など森林の多面的機能が発揮されることがSDGsやカーボンニュートラルの達成に向けた大きな貢献となります。
 国産合板等の伐採木材製品「HWP(Harvested Wood Products)」の持つ炭素貯蔵力は脱炭素社会の実現に大きく貢献できます。
 当社は新たな「森林・林業基本計画」で策定された合板用材の国産材利用量年間700万立方メートルの目標を目指して、「GO(合板)!700!」をキャッチフレーズとして掲げており、国産材の利用をさらに促進するため合板の活用方法を追求しています。

秋田県産杉合板を使用した
選挙掲示板
広葉樹合板を活用した
当社事務所の食堂テーブル
ブラウブリッツ秋田エコステーションでの
合板ゴミ回収ボックス
秋田ノーザンハピネッツ観客席への
合板活用

 日本は国土面積の3分の2を森林が占める、世界でも有数の森林国です。その森林は50年生を超えて本格的な利用期を迎えており、森林資源を活かすため主伐と再造林の推進が必要となっています。
 当社は『植える、育てる、収穫する、上手に使う。そしてまた植える』という永遠の緑の循環を守り、森林を若返らせることで多くの二酸化炭素を吸収しカーボンニュートラルに貢献し、森林資源の循環利用を確立することで林業・木材産業の成長産業化を進めようとしています。これからも林業・木材産業の成長を図り、地球環境の保護に貢献する持続可能な社会の実現に向けて国産材合板の利用をさらに拡大させてまいります。

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