2022年10月下旬からアキプラの森「秋の宮」で植栽作業が行われました。秋田県は「カーボンニュートラルに挑戦する再造林拡大事業」を実施しています。森林の若返りにより二酸化炭素を吸収する働きを向上させることでカーボンニュートラルに貢献、木材利用と再造林による資源の循環利用を確立することで林業・木材産業の成長産業化を進めています。
当社は苗木の生産および原木の素材生産の能力を年々向上させて再造林の推進に向けた体制を整え今回の作業に臨んでいます。

植栽するメインの樹種は秋田スギですが、社有林の境界明確化のため森林事業部で育てたカラマツも植栽しています。
コンテナ苗用の植え付け器具で穴を開けて苗を差し込み、軽く踏み固めるだけで植栽は完了。コンテナ苗は裸苗と比べて半分の時間で植えることができ作業効率は大きく上がるとされており、再造林を広める上でコンテナ苗は欠かせないものとして期待されています。
苗を適度な間隔をとって植えていき、蛍光テープで目印を付けて位置を把握します。再造林の重要な工程の一つである山林境界線の策定にあたりしっかりと一本ずつ手作業で植えていきました。





アキプラの森「秋の宮」はおよそ12haで植栽範囲が広くないことや急斜面が多いことなどをふまえて高性能林業機械は使用せずに作業を行いました。植栽する秋田スギは高さ50~60cmの2年生苗でしっかりと一本ずつ植えていきます。
社有林の東側は田んぼが広がる日当たりが良い斜面となっており、日光を浴びてたくさんの二酸化炭素を吸収しながら順調にすくすくと成長してほしいと願っています。






秋田県の再造林率は現在約3割にとどまっています。費用の問題に加え所有者の高齢化、後継者不足によって長期的な管理が難しくなっていることが原因となっています。2025年度までに再造林率を50%に引き上げることをめざす中で、中長期的に素材確保の体制を整え、森林資源を適切に存続させながら事業を安定的に展開する当社の役割が重要となっています。
今後も苗木の生産および原木の素材生産能力をさらに向上させ、2050年までのカーボンニュートラル達成をめざして『植える、育てる、収穫する、上手に使う。そしてまた植える』という永遠の緑の循環を守り、林業・木材産業を成長の実施をめざして努めてまいります。