「なまはげ柴灯まつり」勇壮で迫力ある神の使いを堪能

 「みちのく五大雪まつり」の一つに数えられる「なまはげ柴灯まつり」が2024年2月9日から11日まで3日間にわたり開催されました。真山神社(しんざんじんじゃ)で行われている神事「柴灯祭(さいとうさい)」と民俗行事「なまはげ」を組み合わせた冬の観光行事で、秋田県を代表する冬まつりです。
 61回目を迎えた今年は1日の来場者数を2,000人と上限を設け事前申込制としましたが、各日とも上限に達し国内外から訪れた多くの来場者が、悪事を戒め、無病息災をもたらす神の使い「なまはげ」を堪能しました。

 当社は男鹿で操業する企業として「なまはげ柴灯まつり」や「男鹿日本海花火」などイベント開催の支援はもちろん、地域の皆様と共に地域づくりを行うべく様々な取り組みを行っています。「潮風ギャラリー」では市内の小・中学校が描いた絵画の力作や防犯意識の向上をめざす標語の展示を行い、清掃ボランティア活動「船川港湾区域アダプト・ロード・プログラム」に参加し地域の環境保全活動を行っています。
 昨年は船川港船川地区の社有林「アキプラの森 男鹿」も取得し、森林資源を持続的に活用する森林経営をさらに推し進めながら企業版ふるさと納税を通じた寄付も行い、活気あるまちづくりや地域社会の維持に貢献したいと考えています。

社有林「アキプラの森 男鹿」から
船川地区や日本海側を望む
子ども達の地域への思いが溢れる
男鹿工場潮風ギャラリー
少子化対策や子育て支援のための
企業版ふるさと納税
船川海岸通りの景観美化を保つ
アダプト・ロード・プログラム
「男鹿に活力と夢を」と願う
男鹿日本海花火を支援
男鹿水族館GAO
ホッキョクグマ産室に
木材チップをプレゼント

 2018年に「男鹿のナマハゲ」としてユネスコ無形文化遺産に登録されて以来、海外からの注目度の高まりを受けて、会場には多くの外国人観光客の姿が見られました。世界からも注目されるこの伝統行事は関係者、ボランティア、地元企業など多くの地域の方々が携わり開催されていますが、後世に残すため物心両面でのサポートが必要となっています。
 当社も地元企業として大事な「男鹿のナマハゲ」行事を未来へつないでいくため、今年もなまはげ柴灯まつり開催を支援しました。

会場入口の仁王門で
まつりへの気持ちが高まる
社殿へと続く石段脇には
支援企業名が入ったのぼり旗が並ぶ
開催をサポートする企業の案内看板
観覧用モニターに掲示された当社の地域への取り組みを紹介する看板

 まつりは「湯の舞(ゆのまい)」奉納と伝統的な湯立て神事である「鎮釜祭(ちんかまさい)」からスタートします。その後男鹿市内各地で大晦日に行われる「なまはげ行事再現」や秋田が生んだ現代舞踏家・故石井漠氏が振り付け、息子の作曲家・石井歓氏が曲を付けた「なまはげ踊り」、和太鼓となまはげを組み合わせた男鹿の郷土芸能「なまはげ太鼓」の行事が続き、来場者は目の前で躍動するなまはげを思う存分堪能していました。

湯立て神事は海の波や荒れを
鎮める信仰がある
湯の舞は男鹿地方独特の
祓い神楽を奉納する
台帳を手になまはげが家々で訓示を残し
無病息災や豊作を祈願するなまはげ行事再現
柴灯火の前で荒々しく繰り広げられる
赤・青2体の勇壮な踊り
男鹿温泉郷で活動する「恩荷(おんが)」が
家内安全、五穀豊穣を願って打音を轟かせる

 まつりのクライマックスは境内へと山を降りてくる「なまはげ下山」です。
 下山の前には地域の若者達が神(しん)の入った面を授かりなまはげと化す「なまはげ入魂」が行われます。なまはげと化して、しこを踏みながら雄叫びを上げると辺りは期待と恐れが入り混じった空気に一変しました。
 待ちに待った「なまはげ下山」では、境内へ降り立ったなまはげたちが来場者の至近距離を練り歩きます。目の前にある勇壮で迫力あるなまはげの姿に老若男女問わず魅了されていました。

参道入口の石段にて行わる
「なまはげ入魂」の儀式
雪山を進む松明を掲げたなまはげ
山から降り境内へと近づく時
観客の緊張や興奮が最も高まる

 世界に誇る文化であるなまはげですが、人口減少による担い手不足などの行事継承に向けた課題もあります。男鹿市は「男鹿のナマハゲ」を未来へと残していくため持続可能な地域づくりの実現に取り組んでいます。
 当社は地域の一員として、大事な文化である「男鹿のナマハゲ」未来へ受け継いでいくために地元の方々とともに地域を盛り上げ、男鹿市が目指すまちづくりに今後も尽力してまいります。

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