木にふれて、木の良さを体験!~『ソウゾウカンラボ』に素材提供~

 秋田市文化創造館で4月27日(土)~5月6日(月)にかけて開催中の「やってみる・つくってみる・あそんでみる実験室『ソウゾウカンラボ』」に当社の向浜工場と住宅事業部より製造工程で発生する端材を提供しました。
 『ソウゾウカンラボ』は子どもから大人までを対象に日常ではできないものづくりを体験してもらうため、大型連休に合わせた特別開催となりました。「ふれる」「かんがえる」「ためす」3つのコーナーが設けられ、自らの「ソウゾウリョク(想像力、創造力)」を駆使して作ったり描いたりして思い思いに表現できる実験空間となりました。

 秋田市文化創造館は「創造力を養う出会いの機会をつくる」「創造力を発揮する活動を支援する」「創造力を秋田のまちにひろげる」などをコンセプトとして「文化創造プロジェクト」の拠点となっています。今回の『ソウゾウカンラボ』はこのコンセプトを具体化したもので市民が気軽にものづくりを体験できるチャンスや場所を提供するものとなりました。
 当社の端材は多様な素材に触れ、モノそのものの魅力を知る素材集積所となった『ふれる』コーナーの素材の一つとして設置されました。また以前同会場で開催された展覧会「交わるにわ、創造するキッチン」で作成された本棚なども設置されました。

合板製の本棚、パーテーション

 形や大きさが様々な端材は子どもたちの想像力と創造力を刺激するには十分で、自分が思い描いた形にするために時間をかけて夢中で木を選ぶ姿が見られました。選んだ端材はスタッフや家族の力を借りながら金づちで釘を打ち付けたり、インパクトドライバーでネジを締めたりして作りたい形に組み上げていきました。
 参加者は自宅ではなかなかできない木工体験にすっかりのめり込んだ様子で試行錯誤をしながらも作品づくりに集中していました。

 当社は「GO(合板)!700!」をキャッチフレーズとして合板用材の国産材利用量年間700万立方メートルの目標を目指して国産材利用を促進しており、これまでも様々なイベントに合板や素材を提供したり、コラボレーションを行ったりして合板の活用方法を追求しています。地球温暖化による気候変動への対策や脱炭素社会の実現に向けて、当社の国産材合板をはじめとする伐採木材製品「HWP(Harvested Wood Products)」の持つ炭素貯蔵力を最大限に生かしていくことが求められています。
 今後も合板を活用する様々な機会を通じて日常生活における木材利用の拡大や木質化を推進していきます。

展覧会「交わるにわ、創造するキッチン」で使用した合板製の案内標識と本棚
当社の杉合板が壁面材、化粧窓に使用された遊具「ナマハゲパイレーツ」
合板の切れ端を並び揃えて天板としたテーブル「The carbon stock table」

 多くの方々が木を感じられる機会となった今回のイベントは、木や森林への関心が高まるきっかけとなり、森林づくりへの理解が深まることにもつながります。特に子どもたちが木にふれながらその良さを体験してもらえたことは当社にとって大きな喜びとなります。
 当社は今後も国産材合板の利用を拡大しながら森林資源を循環利用し、子どもたちが安心して成長できるように持続可能な社会の実現を目指してまいります。

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