エーピーフォーレ事業開始~森林環境事業のさらなる強化のために~

 当社は原木の素材生産から国産材合板の製造までを行う一貫したビジネスモデルの中で、計画的な植林や間伐、皆伐を通じて持続可能な森林経営を実践しています。「植える」→「育てる」→「収穫する」→「使う」を繰り返し実践する森林環境事業は国内の森林保全や再生、地球環境の保護に大きく貢献することができます。
 森林環境事業をさらに強化するため、2024年3月1日より森林事業部を分離独立させて新たに「エーピーフォーレ株式会社」として事業を開始しました。

社有林「アキプラの森 鳥海」

 2012年に森林事業部を創設して原木の素材生産を本格化させるとともに、秋田県鳥海山麓の「アキプラの森 鳥海」をはじめとする社有林の管理や立木の買受け、長期森林経営の受託など、山林の管理に関する様々な業務を請け負ってきました。
 2019年からは育苗事業として少花粉スギや普通スギ、カラ松の苗木生産(コンテナ苗)を開始し、2021年は14万本、2022年は18万本、2023年には19万本と増産を続けており今後も着実に生産量を向上させていきます。

 森林県である秋田県は「カーボンニュートラルに挑戦する再造林拡大事業」により森林の若返りを図ることで二酸化炭素を吸収する働きを向上させカーボンニュートラルに貢献、木材利用と再造林による資源の循環利用の確立を通じて林業・木材産業の成長産業化を推進しています。
 また現在の再造林率は約3割にとどまっている中で県は2025年度までの再造林率50%引き上げを目指しています。当社は中長期的に素材確保の体制を整え、森林資源の適切な循環利用を行いながら安定的に事業を展開し目標達成に向けて役割を果たしていきます。

高性能林業機械によって作業を省力、効率化
社有林アキプラの森「秋の宮」での植栽作業

 当社は「森林・林業基本計画」で策定された合板用材の国産材利用量年間700万立方メートルの目標を目指して「GO(合板)!700!」をキャッチフレーズとして掲げており、国産材の利用をさらに促進して参ります。当社が製造する国産材合板をはじめとする伐採木材製品「HWP(Harvested Wood Products)」の持つ炭素貯蔵力は2050年カーボンニュートラルの実現、脱炭素社会の実現に大きく貢献できます。
 これからも『植える、育てる、収穫する、上手に使う。そしてまた植える』という永遠の緑の循環を守り、「地球環境の保護と住環境の充実を目指して」事業に邁進してまいります。

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