県民参加の森づくりや森林環境の保全を推進する「2025あきた水と緑の森林祭」(主催:秋田県、男鹿市、公益社団法人秋田県緑化推進委員会)が6月7日、男鹿駅周辺広場をメイン会場に開催されました。緑の募金活動、木工体験、クラフト教室、ステージショー、林業機械実演・丸太切り体験、機械との記念撮影など様々な催しが行われ、館山近隣公園(男鹿市鵜木)では植樹活動が行われるなど、天候に恵まれ多くの来場者で賑わいました。


森林祭メイン会場の隣の広場では「あつまれ!森ではたらく機械展2025」が同時開催され、高性能林業機械やチェーンソーのデモンストレーションや林業関係企業のブース出展などが行われました。実演を見せたのは伐倒や枝払い・玉切り等の各作業と集積作業を一貫して行うことができる「ハーベスタ」、玉切りした材をクレーンで荷台に積んで運ぶ集材専用の「フォワーダ」の2台の林業機械です。
並べられた丸太を掴んで移動してから、木を一定の長さに切り分ける「玉切り」を披露したハーベスタ。丸太が一定の長さに切り分けられる様子を目の当たりにした観客からは驚きの声が上がりました。一方フォワーダはハーベスタが「玉切り」した木材を荷台へ積み込む「集材」を実演。アームで木材をしっかりと捉えて荷台へ積み上げていく技術に観客から拍手が起こりました。
チェーンソーの実演では冒頭に保護衣やヘルメットの装備品の紹介を行い、安全上のルールを伝えながら、枝払いや玉切りなどを通じて安定した態勢によるチェーンソーの操作方法を見てもらいました。









機械展は林業に従事する県内企業の社員と林業関連団体の職員によって運営され、当社の森林環境事業を担うエーピーフォーレの田口聖香と後藤美森が秋田県林業女性会議の委員として参加してイベント運営を担いました。
午後に行われた2回目の高性能林業機械デモンストレーションでは、進行役としてインカムの付いたヘルメットを着用して操縦スタッフに指示を出しながら、集まった多くの子どもたちにこれから行われる実演内容を分かりやすく伝え、ハーベスタやフォワーダの特徴や操縦のポイントなどを紹介していきました。



子どもから大人まで多くの参加者が集まった高性能林業機械を理解するための「〇×クイズ」。「問題1.フォワーダで、ペットボトルを丸太の上に乗せる挑戦。成功すると思う人は○、失敗すると思う人は×へ」「問題2.フォワーダは男鹿水族館GAOの人気者シロクマの豪太を10頭乗せても大丈夫。〇か×か」「問題3.フォワーダのアームをぐーんと伸ばすと、運転席から先までは5m以上になる。〇か×か」の3問が出題され、クイズに参加することで普段は目にすることのない林業機械に関心を持つきっかけとなりました。


問題1:正解×(デモ2回目は失敗※1回目は成功)
問題2:正解○(豪太1頭約450㎏×10頭=4.5t。デモで使用したフォワーダは最大5t)
問題3:正解○(伸ばすと6m)


秋田県林業女性会議は林業従事者の確保のため、林業という職業を知ってもらい、林業の魅力発信を関係団体が連携し活発化することを活動目的の一つとしており、今回のような機械展は一般県民を対象とする林業を知ってもらう重要なPRイベントとなります。多くの家族連れが訪れて特に子どもたちが森の仕事をこの機械展を通して感じてもらえる活動が、森林県秋田における林業・木材産業を持続可能な産業としていくために必要となります。
当社は林業・木材産業のPRにつながる活動へのバックアップを継続し、将来性と魅力のある産業となるよう貢献して参ります。

