東北三大祭りの一つ「秋田竿燈まつり」が秋田市の竿燈大通りで8月3日から6日の4日間にわたって開催され、各町内や企業・団体等合わせて67の竿燈会が参加し、全部で266本の「光の稲穂」が真夏の夜空に浮かび上がりました。
心と技が受け継がれる地域の伝統である竿燈を次の世代へとつないでいくため、当社社員15名が参加し秋田を代表する祭りを盛り上げる演技を披露させていただきました。


当社は地域を盛り上げるべく「寺町四区竿燈会」のスポンサー企業となって11年目を迎えました。4日間にわたる祭りの会期中に渾身の演技を見せられるよう、毎年竿燈会の皆様のご指導のもと練習を積み重ねています。
当社の差し手メンバーは会場中で上がる「ドッコイショー、ドッコイショ」の掛け声に応えるように演技を行い、県内外から訪れたお客様に来場への感謝を込めて技を披露しました。サポートメンバーも大きな掛け声を上げて竿燈会の演技を後押しました。









8月4日には夜竿燈が行われる前に当社が運営する仁井田福祉センターで2019年以来となる昼竿燈を披露しました。センターの利用者は待ちに待ったという表情で竿燈会を出迎え、6年ぶりに目の前にした力強い演技を行う差し手たちと小若・中若を上げる子どもたちに温かい手拍子を送り、「ドッコイショー、ドッコイショ」の掛け声をかけました。利用者の皆さんに生き生きと笑顔あふれる毎日を過ごしてもらえるよう当社社員も精一杯の演技を披露しました。










同じく8月4日には団体規定・自由演技、個人演技の部門に分かれて竿燈を上げる技や美しさを競う「竿燈妙技」と、笛1人と太鼓2人で演奏を行ってリズムや音色などを競い合う「囃子方」で構成される「竿燈妙技大会」が始まりました。当社社員からは翌8月5日が初戦となった寺町四区Aチームの一員として松井迅が出場しました。
竿燈妙技大会の初日である8月4日は予定通り「エリアなかいちにぎわい広場」で開催されましたが、8月5日~6日は降雨のため「CNAアリーナ★あきた(秋田市立体育館)」に変更して開催されました。差し手の審査にあたっては「力強く根ざした稲穂のように、動かず、うまく据わっているか」が基準となっており、屋外と異なり無風の室内会場では体を動かすことなくハイレベルな演技が続きました。






夜竿燈は各竿燈会が演技と移動を繰り返して、竿燈大通りの決められた場所で演技を披露します。移動の際には太鼓や竿などを運ぶ屋台が欠かすことができません。各町内や団体ごとに趣向を凝らした装飾が施されてまつりの活気づけに一役買っています。
寺町四区の大若太鼓の屋台には当社社有林「アキプラの森 鳥海」の内照式写真パネルが設置され、秋田の美しい森林や自然をアピールしながら太鼓や笛の囃子方を支える舞台となります。町紋や伝統的な装飾が目を惹く小若太鼓の屋台は、当社の9mm厚国産構造用合板を使用して寺町四区の職人さんたちの手によって製作されたこだわりの1台。強度があっても軽い合板は安定した太鼓の演奏を支える丈夫なつくりと移動の容易さを両立しています。



午後7時、竿燈大通りに67の竿燈会の入場が始まります。午後7時15分には一斉に竿燈が上がり、光の稲穂が大通りを埋め尽くします。
詰めかけた観客からの演技に対する期待とともに「ドッコイショー、ドッコイショ」の大きな掛け声が上がる中、差し手と囃子方の気持ちも徐々に高まっていき、差し手たちは竿燈妙技「流し・平手・額・肩・腰」を力強く披露。囃子方たちの躍動する太鼓と華やかな笛によって熱のこもった演技が、より一層の盛り上がりを生み観客を魅了する演技が続きました。
子どもたちも小若・中若の差し手や囃子方として懸命に演技をする姿を通して、秋田竿燈まつりの心と技が次の世代へと受け継がれていく様子を国内外から秋田を訪れた観客に見せることができました。


















真夏の病魔や邪気を払う、ねぶり流し行事として宝暦年間(1751~1764年)には原型があったとされる竿燈まつりは、五穀豊穣や無病息災を願って受け継がれてきた大切な行事です。額や肩、腰で操る妙技は熟練の技と日々の鍛錬の結晶であり、後世に引き継いでいかなければならない世界に誇る大切な伝統・文化です。
当社はこれからも地域貢献を果たすべく地域の期待に応えながら、寺町四区竿燈会の皆様や地域のお客様との関わりを大切にして秋田竿燈まつりを次の世代へと引き継いで参ります。


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■竿燈まつりの詳細は
秋田市竿燈まつり実行委員会公式WEBサイト「秋田竿燈まつり-Akita Kanto Festival-」