秋田県内の自治体では中学生や高校生を対象に、地元企業や地元で働く魅力等を知る機会を提供することで、県内で働くことに関心をもってもらい、将来の県内就職を促進するため就職説明会や企業ガイダンス、セミナーなどを開催しています。
2025年9月~11月にかけて令和7年度「秋田地域企業ガイダンス(主催:秋田地域振興局)」が振興局管内10の中学校で開催されており、2025年10月3日に開催された秋田市立飯島中学校には企業15社が参加して、1年生123名に対して各企業の担当者から業務内容や仕事のやりがいなどが説明されました。

参加企業は各教室に分かれ、生徒たちの訪問を受け入れる形式で3回にわたり説明を実施し、生徒たちは説明時間(質疑応答含む)20分(1回あたり)で企業の取り組みを学んでいきます。当社は3回で計25名の生徒たちの訪問を受けて事業内容を説明しました。
はじめに合板が建物内でどのように使われているかをイラストで図解しながら、合板が単板を重ねて作られていることを生徒たちはオリジナル鍋敷きを実際に手に取りながら構造について理解を深めていました。
そして、合板の強度の秘密を理解してもらうため、3枚の単板(30cm四方)の折り曲げ体験を行いました。3枚の単板が同じ向きのままだと簡単に折り曲がってしまうのに対し、3枚のうち真ん中の単板の向きを90度変えるだけで折り曲げにくくなり強度が増すことが分かると生徒たちは驚きの表情を見せていました。あらためてその強度の秘密を知ってもらい建物を頑丈にする合板の役割を説明しました。






当日は向浜第一工場主任 加賀谷将成、総務経理部 小番海舟、当社販売部門のアイプライ 佐藤優眞の3名が参加して生徒たちにプレゼンと案内を行いました。加賀谷は飯島中学校の卒業生として自ら合板製造に関わる業務内容と地元秋田で働くことの良さを後輩たちに伝えました。
またNHK秋田放送局ニュース番組の取材が1回目の企業訪問時に行われました。カメラやマイクなど撮影機材がある中でも生徒たちは当社社員の説明に耳を傾けてメモを取りながら、合板や当社について学ぶ姿を見せてくれました。




森林資源の循環利用の大切さを説明する際に、「木を伐ることが悪い事か」を問うと挙手する生徒が見られましたが、「木を伐って、使って、植えて、また使う」という森林資源の循環利用を構築して森林による二酸化炭素の吸収を促進することや、合板をはじめとする木材製品の利用により二酸化炭素を固定化することが地球温暖化の防止に貢献できることを説明し、地球に良いことをしている企業であることを強調しました。
「仕事の楽しさは何ですか」との質問に対しては、合板の製造を通じて地球環境の保護に貢献できる、世界の環境問題の解決に関わることができるという、秋田にいてもスケールの大きな仕事ができることに楽しさとやりがいを感じると応じました。「秋田にはいろいろな種類の企業があることを知った」と感想を述べた生徒もいて、可能性が無限に広がる中学1年生にとって「企業」「社会」「働くこと」などへの意識が芽生える機会となりました。
説明の最後に生徒代表から感謝の言葉を受ける加賀谷、佐藤、小番(写真奥左側から)
中学1年生に対して「秋田で働くことの良さ」を伝える機会に 当社は企業ガイダンスや就職説明会への参加の他、工場見学やインターンシップの要請を積極的に受け入れて若者の県内定着に向けた取り組みを進めています。
今後も地元秋田の企業として、秋田で働いていくことの良さや、秋田の地で魅力的な事業展開をする企業の姿を中高生向けのガイダンス・工場見学など各種イベントで伝えて若者の県内定着に向けて貢献して参ります。